2022年の箱根駅伝の総評レポートー青山が復路も逃げ切り展開の総合優勝
2022年01月03日※当日の13時21分アップ
往路は3区から強かった青山学院大学が、箱根の芦ノ湖ゴールテープをダントツで切って優勝
2分27秒も2位の帝京大学につけて、セーフティリードで復路の山下りからスタートする展開!
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箱根駅伝2021年の往路は激しい入れ替わりの展開でまさかの創価大学が1位通過
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◎6区の山下りは差をキープして青山大が先頭をキープ
なんと、前評判の高かった全員が10000m 28分代と言う青山学院大学が、2位以下に2分以上の差を持って2日目の箱根の下りからスタートすることになりました。
もう1つの優勝候補の去年総合優勝した駒澤大学も3分以上の差。
復路に有力な選手を残す大八木監督戦略の駒澤としても、青山の復路も有力選手ばかりです。
そして、優勝争いもそうですが、箱根駅伝の復路のもう1つの見どころは、なんといってもシード権争い。
来年の箱根駅伝に、予選会で戦うことなく、上位10校が再び出場する権利が得られます☆
それを目指すために、目まぐるしく順位が入れ替わったり、つばぜり合いするのが見所です。
8位の創価大から14位の国士館大まで、7校のタイム差が、2分5秒。
なんと1位と2位の差よりも小さい範囲に7校がひしめき合っているということです。
さらには、1位の青山台から10分以上差が付いた大学は繰り上げ一斉スタートとなり5校が同時に走りだします。
見た目の順位と、実際のタイム差からの順位が入れ替わりややこしくなります。
ここに予選会優勝の明治大学がいますが、巻き返しなるか。
最初の5キロほどをやや登り、それからは国道1号線最高地点874 mから一気に下って行きます!
この下りの走り方がこの6区を左右し、1キロ2:40を切るようなスピードで下りに対してブレーキが掛からず、足が上手く回転して身体でスムーズに走れるかが重要です☆
最初の下りに入ったところでは上位に順位変動はないものの、シード権争いがすでに抜き合いが始まりました。
早稲田大と東海大が10位以内から落ちて、法政大と神奈川大学がシード権内に食い込みます。
青山大の高橋も1キロ2分40秒前後のスピードで下って行きますが、区間記録からは10キロ過ぎのポイントで1分以上の差。
区間記録を狙って走っていても、これだけの差ができるってことは、記録保持者の舘澤や青山大の小野田などはやはり物凄い下りの走りなんでしょう。
順天堂大の牧瀬が途中経過では一番速いタイムで下っており、駒澤大の佃も軽快な走りで前の帝京大を捉えて2位に上げました。
そのご、順天堂大が追い付き2位グループ3人で形成し、そこから駒澤大の佃が意地で引き離します。
1位で小田原に帰ってきたのはやはりダントツで青山学院大。
区間記録ほどのタイムではないですが、安定した走りで駒澤とまだ3分以上の差。
その後、上がってきた順天堂大、そして抜かれた帝京大が2位から4位に落ちました。
中央大と國學院が健闘し、5位6位で後半の襷渡しで粘りに掛けます。
東洋大と東海大が下りの後半で巻き返し、何とか9位10位でシード権ギリギリで小田原に帰ってきました。
法政は抜き返され8秒差で11位。神奈川大はさらに45秒差でやや離れ12位。
後半のシード権争いでどうなるか、復路のメンバーの層の厚さがカギとなります。
◎7区はエース岸本でさらに差を広げ復路後半へ
3分18秒差付けた6区の襷渡しで、2位の駒澤大との後半への差をさらに広げるカード、青山大のエース岸本
駒澤大は28分代前半のスピードを持つ白鳥がいますが、順天堂大は西澤が頑張り前を追いかけ、帝京大は少し離れた2位争いの展開。
一方、シード権争いでは東海大9位の東洋大を捉え、さらに11位にいた法政大がその東洋大を捉えて10位のシード権内に!逆に東洋大学は苦しい展開になりました。
10キロを過ぎて、2位争いに動きが出ます。
順天堂大の西澤が中盤で前を捉え、駒澤大を抜いて2位に浮上しました!
しかし、その前の青山大の岸本の背中は遠く、3分半以上の差で開いてしまっています。
復路は、往路よりも各大学の差が開いてきて順位の入れ替わりも落ち着いてくることもあるので、中継の盛り上がりが欠ける時間もあるので、過去の箱根駅伝エピソードとして、「今昔物語」が合間に放送されます。
しかし、その挿入するタイミングが難しく、その映像中に切り替えられないので、大きな展開があった時にしまった!となるようです。
そして、その大きな展開が20キロ手前で、やはり速かった駒澤の白鳥が一度は抜かれた順天堂を一気に抜き返して2位に再び浮上!
帝京大は3位とは1分以上開いてきて前は見えない展開に。
そして、先頭は圧巻の走りで快調に岸本が後との差をさらに広げて、かなりの安全圏のタイム差に広げて先頭で区間賞を取り、8区へと襷を繋ぎます。
創価大の新家が頑張り、8位から5位に順位を上げてきました。
シード権争いでは、復路では下位に沈んでいた、東海大や東洋大がこの7区で上がってきました。
國學院が逆に苦しい展開で落ちて10位ギリギリ、11位に12秒差で法政大が迫っています。
予選会圧倒的1位だった明治は往路ではなんと17位となり、復路では巻き返しを期待され、先頭と10分14秒差の繰り上げ一斉スタートですが、ここでなんとかシード圏内2分半程差の14番目まで詰めてきました。
◎8区は青山が先頭をキープし3位争いが熾烈な展開に
7区の岸本が突放し、後ろと5分近くの差がついてしまい、もうトラブルでもない限り総合優勝は間違いない展開で残り3区を残すのみとなりました。
青山大は一番層が薄くなる、復路の真ん中8区のここでも28分代のランナー佐藤を擁するところが強いゆえんです。しかも、佐藤は初めの数キロを区間記録を上回るスピードで走り、さらに後との差を広げていき超独走態勢!
と思ったのもつかの間、同じくこの8区に強烈な純エースを持ってきた大八木監督の駒澤大。
5000mが13分半切り、10000mが27分代の鈴木芽吹がさらに速いスピードで走り、5キロ地点では前との差を10秒ほど詰めてきました。
順天堂大の津田も追いますが力差があり、後半に開きそうな展開です。
1区吉居の走りが圧巻だった中央大もメンバー層が厚く、復路の8区でも頑張り帝京大を捉えて6位に浮上。
8区できついのが、往路3区では戸塚の壁のあとの下りや、遊行寺の下りが登りとなり、これが後半に来てきつい区間となります。
法政と早稲田は10位のシード圏内とはタイム差が開いてきて、後半2区では巻き返しなるか。
2位はまた順天堂大の津田が頑張り、駒澤大の鈴木に追い付き追い抜き引き離します!
先頭で青山の佐藤は後半苦しくかなり落ちましたが、何とか笑顔で9区の中村へ襷渡し。
2位の順天堂とは3分の差をキープ。この中村もなんと28分半を切る選手。青学強し。
中央大の中澤が頑張り、創価や東京国際も捉えてなんと3位で襷渡し!
しかし、期待されていた鈴木芽吹きが後半でブレーキ、駒澤はここでまさかの6位転落です。。
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◎9区は青山学院大の中村が区間新で圧巻の走り
青山学院は中村が余裕のリードで軽快に復路の最長区間23キロ、裏のエース区間を駆け抜けます。
3位争いが激しく、8区で3位に抜け出た中央大に創価と東京国際が追い付き、3人で競うつばぜり合い展開に。
その後ろに一旦は落ちた駒澤の28分半の前回もこの区間を走った山野が追いかけます。
青山の中村は先頭でも余すことなくハイスピードで走り、最初の5キロを14分15秒で区間記録を上回るペースで通過!順天堂との差も5分以上にさらに広げて圧倒的に。
駒澤の山野がそうかを捉え、何とか5位に浮上してきました。あと2区間で最低限でもトップスリー、2位も目指したいところ。
中央大の28分代ランナー湯浅が抜け出し、3位で後ろに差をつけます。
そして、4位の東京国際は苦しくその後ろに駒澤の山野が。
創価大は5位から9位に下がって、逆にその創価を抜いて10位から國學院の平林が頑張り5位まで一気に上がり、シード校争いも余裕の位置につけるか、後ろから追われる展開となるかでだいぶ心理的に違いが出ます。
往路で強かった帝京大学も復路の選手層に差が出て、2位から10位のシードギリギリに下がってしまいます。
青山学院大学の中村は区間新記録ペースで21キロのハーフ通過を30秒も速く、そのまま23キロまで落ちずに走り切り、ダントツトップで10年ぶりに区間新記録で最後の10区中倉に襷渡し!
2番目に8分近くも差をつけられましたが、久々の古豪順天堂大の復活が見えた最後の襷渡し。
さらには中央大も予選会から戻ってきての3番目で通過。駒澤は何とか4番目に。
シード権争いは、創価が粘って9位に、帝京は苦しく10位に滑り込み。
しかし、そこから少しタイム差が空いて法政大が32秒。最終10区でどうなるか。追いつく可能性はまだ残っているから諦めないのが大切です☆
初出場の駿河台は1回も襷を途切れることなく、10区まで全員繋ぎました。
しかし、古豪の優勝常連だった山梨学院大と日本体育大学は襷がつながらず、1位からのタイム差20分以上となってしまい繰り上げスタートとなってしまいました・・
ココが箱根駅伝のかなり悲しい泣けてしまうシーンですね。
◎10区は総合優勝で記録も更新の青山学院が強かった
先頭で鶴見中継所で襷をもらった青山の中倉も最終アンカーで28分半の速いランナー、昨年も10区で4位の安定感がある選手で安心です☆
昔の箱根駅伝は11時間を超えていて、最近のスピード化で11時間を切ってきました。
そして青山学院大が2年前に作った10時間45分という記録をさらに更新する可能性も高くなっています。
そのため、毎年2日も3日も箱根駅伝が終わる時間が早くなってきて、最近では13時半までに終わってしまいます。
中倉は9キロ地点で区間記録を40秒も上回るペースで通過し、あの創価大の嶋津のタイムを上回りそうです。
2位の順天堂大の近藤も28分代のランナーですが前を追うのは、9分近く差が開いたため、後ろとの差を詰められないようにするには強い選手です。
創価と帝京が9位10位で争い、帝京は後との差を広げシード圏内は安心のリードとなってきました。
法政大が頑張っていますが、1分近く開いているためギリギリ届かない苦しい差があります。
一方、駒澤の28分20秒台のスピードランナー青柿が中央のキャプテン井上を捉えてつばぜり合いが始まります。
その後、井上も粘りますが、つき離して行き、駒澤が3位に上がります!
そして、いよいよ大手町に戻ってきたフレッシュグリーンの青山学院大学!
進化する緑が中倉がアンカーで区間新記録で大会記録更新でフィニッシュ!!
2位にはブルーの順天堂大が上位で準優勝となり戻ってきました。
そして、そのすぐ後に最近の常連はやはり上位に、駒澤と東洋が3位4位。
東京国際が中央を抜いて5位、その中央は何とか6位に。去年旋風を巻き起こした創価大は7位となりました。
國學院、帝京と粘って8位9位。
そして、まさかの法政大学が11位から前の東海大を捉えシード圏内の10位に入りました!
これでまた来年の箱根駅伝も楽しみになりましたね☆
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