キャノンボール2022秋後半
2022年10月25日※前半の続き
2022年秋キャノンボール完走ツアーで6人全員が須磨から宝塚ゴールへ
後半の市ケ原まで来ました。
ここから、「ほぼラスボス」「これを登ったら終わったようなもの」
と揶揄される摩耶山。
過酷な稲妻坂と天狗道が続きます。
しかも、この登り走っている人は分かる、4つのピークを越えます。
つまり、1つのピークを越えると一回無駄に下りがあり、登り返しが始まる。
を、4回繰り返す。
ちょうど半分くらいが、学校林道分岐の地図標識がある広場です。
それを頭に入れていないと、とてつもなく長く感じます。
試走をした人も摩耶山をよく知っている人も、キヤノンボールでは皆、摩耶山が勝負どころと気付いています。
それを越えれば掬星台エイドが待っています☆
最初はゆっくり入り、7人全体が離れずパックで行けるように進みます♪
トゥエンティクロスや黒岩尾根との分岐から、急登の階段が続きます。
が、ここも本当に一歩ずつ、摩耶山の登りで時間が掛かるのは、ラップタイムからも想定内。
ここでは無理せず、ゴールを目指しているので、歩みを進めるのみ。
どんなペースでも、どんな実力の人でも、大事なのは心拍数が150を超えるほどの無理をせず、登り方も、ガッツや根性ではないこと。頑張ったり踏ん張ったりするのは、最後の最後まで取っておくこと。これが真のガンバフンバ☆
学校林道前の急登続きも辛いけど、休み休み言って何とか全員で。
その次の天狗道がやはり難関の岩の激登り。
ここは登り方に差が出る。筋力と体幹と効率が大事。
コツを教えながら行くと、皆さん無理なく勧めました。
そして、少し下りに入ったとこで、前回会ったキャノンボーラーと息子さん!
小学生1年生とかで、僕の息子と同じ歳で、須磨からここまで!!
タイムや順位じゃなく、それぞれに戦いや目標やドラマがある。
誰もが凄く、素晴らしく、称えられるべき☆
初のキヤノンボールで不安がある中、制限時間内に完走することもとても素晴らしいこと。
そのサポート、アテンドをさせて頂いていることに誇りを持っています☆
お金を払ってまで、誰でも出来ることを人に教わるなんて、と言う人もいますが、
「あなたがお金を払っていることは何ですか?」
そこに、自分なりに価値があるからこそ、その対価の交換なだけです。
人それぞれです。そこに需要があるものを供給するだけです。
「キャノンボーラー」と言う称号はそれだけ価値がある☆
最後のゴロゴロ岩の登りに入り、ここからは上にエイドがあるので、それぞれのペースでと伝えて、ついてこれる人は先導して登ります♪
登り切ると、待ちに待っていた掬星台エイド!
◎摩耶山からロードが続く一軒茶屋までスムーズに
せっかくの温かい濃い味噌味の豚汁を取り忘れた(笑)
ここでは、遅れて到着する人の休憩時間と飲食も考えて15分は取りました。
摩耶山の登りは想定より速く来れて、少し貯金を取り返した感じ。
実際の予想ラップとの差は
通過目標→実際通過
菊水山 3:55→3:25(30分貯金)
鍋蓋山 4:55→4:20(35分貯金)
市ケ原 5:20→4:50(30分貯金)
掬星台 6:50→6:10(40分貯金)
貯金があるから、精神的余裕がありましたが、あえてそれは参加者には伝えておらず、「時間通り来ています」とだけ言っていました。
でも、ここまで正直、脱落してここで辞めたいですと言う人が現れるかと思いましたが、
誰も、その言葉を発せずに、前へ進むのみです。
それを僕も感じて、絶対にゴールへ制限時間内に連れて行きたいと強く思いました。
だから、速過ぎても遅すぎてもいけない。
けがやトラブルが一番アウトな出来事なので、それが内容に確実なペースで進めます。
ロードが結構みんな走れます。
登りは歩くと言ったけど、ロードは走れるとこは頑張ってもらわないと(笑)
自然の家前のロードと、そこからの繋ぎのトレイルの登りと、六甲山ホテルから六甲山小学校の登りは結構きついですね。
このあたりから、前後で同じようなグループとよく会うようになります。
ランうさのチームや関東のグループに、鉄平塾の仲間たち。
前後にいると応援、励ましながら進めますし、逆に僕らのペースが的確なのか、驚く人や、それに甘えて付いてくる人たちも多数(笑)
そして、ガーデンテラス前のトレイルを抜けて、ロードに出ると、
ここで会心の「ガーデンテラスカット」のショートカット!
ガーデンテラスによると何かと時間が掛かるので、これをロードで一気にカットします。
ついでにややこしいつづら折れの下りのトレイルもカットするのでスムーズに時間短縮できます。
初参加者の人たちばかりなので、あえて何も言わずショートカットを。
でも、ここをスルーしたからあとで会えなかった人たちもいたので少し後悔。
そのあとは、六甲山上のロードとトレイルの最適ルートを案内しながら、的確ペースで進み、一気に一軒茶屋まで(長くなってきたので文章もショートカット!)
ここでは、川西のラン仲間で姿勢調整の仕事仲間でもあるランナーの施設エイド☆
同じ川西ラン仲間の手作りキャノンクッキーもありました♪
◎「キャノンボーラー」の称号を得るための最後のナイトラン
ここから肌寒くなってきて、日も暮れて午後4時を過ぎたころ。
残り10キロのロードも多少ある東縦走路10キロを残すのみ。
通常は1時間半から遅くとも2時間では行けるが、日が落ちてナイトトレランになる予定。
そのために、ここまでに貯金を残しておきたかった。
想定の時間との比較は、
通過目標→実際通過
ガーデンテラス 8:15→7:45(30分貯金)
一軒茶屋 8:50→8:20(30分貯金)
気持ち良いくらい想定通りです☆
ロードは比較的気持ちよく走り、トレイルインでここからは、怪我無いことを慎重に進めます。
ガレ場の多いとこで僕は飛ばせるけど、決して先導では飛ばさず、スピードをあえて落とします。
前との間が離れると、追い付かなきゃ!と焦って、無理に飛ばしてしまい、こけたり怪我することが多い。
そういう状況にならないように慎重に進めます♪
いよいよ、途中の東縦走路の半分の基準であるロードの区間を終えて、再度トレイルイン。
ここから日は落ちてきて、ライトの準備をしだします。
でも、まさかのトラブル!
トラブルと言うか準備不足、制限時間内のキャノン感想には、当然最後は日が暮れるのでヘッドライトは必須ですが、、、
それを忘れた参加者が、2名も。
最初に確認してなかった僕も悪いんですが、1人くらいは想定してたけど、2人となると。
グループ7人を完全にパックにして、ライトがある人でライトを持ってない人を1人ずつ挟んで、スピードは決して上げず、前後に必ずライトがある状態のペースで進みます。
そして、常に、ライトが後に4つあるか、一番後ろがいるかを確認しながら。
その後ろに1つライトが見えたら、後ろから追い付いてきた人がいると言うと言うことで、前を譲って。
前にライトが見えて追い付いたら声を掛けて行かせてもらってと進んで行きます。
ついに!最後の急なトレイルを下りきると、あの塩尾寺の石碑が!
これを夜の暗い時に明かりを照らして見ると神々しいですね☆
ここからは無理せず、急なロードの下りは、ダメージのないブレーキを掛けない軽い走り方を伝えて、ゆっくりジョグや歩いたりして下って行きます♪
時間は計算できているので、最後まで誰も怪我無いことを最低限に無理なくゴールへ一歩ずつ、また一歩ずつ。
街の明かりが次第と近くにあり、その夜景が瞳孔の奥まで広がって見えるようになってきて、ナイトトレランも初めての人ばかりなので、それに歓声が上がったり。
人生、登りがあれば下りもある。
険しい道や、急登にガレた道で傷付くこともある。
でも、諦めずに心折れずに、前へ少しずつでも進んで行けば、必ず目指したゴールへ☆
最後の階段を登りきり、須磨浦公園駅前を朝7時40分スタートした初のキヤノンボール参加者の女性6名と同時に、夜18時29分にゴールできました!
(エピローグ)
済んだ夜空の下、月明りは少ないものの、街の明かりが夜空を照らして、それを反射するため、宝塚に近づくにつれ空は明るかった。
僕らの心も、宝塚に近づき、街の明かりに飛び込む感じで、次第に浮遊感が溢れ、ここまで進んできた時間を忘れるかのように皆で喜び合った。
六甲の山を須磨から45キロを駆け抜け、累積2700mもの登りを登って下って、その先にたどり着いて掴んだものは、輝かしい達成感だった☆
人生とは何か?
山や歴史に似ているとよく言われるが、
神戸のスミと言われた須磨の地は、平家が住む都でもあった。
その源平の戦いの跡が、この六甲縦走路にも名前が残っている。
その山々を越え、自分との戦い、考えることも多く、ともに行く仲間もいて、
目指すゴールは、宝の塚。
塚とは古墳のことで、人生の最後を宝として示している地なのかもしれない。
そのスミから始まり、塚で終えた、この工程にこそ生きている証があるのではないか。
「キャノンボール」とは、大砲の弾のこと。
そこから取って、交通規則を無視して公道最速記録に挑む非合法レースとして映画化されたことが始まり。
それを六甲縦走路でなぞった大会なのですね。
(知らない人は多い)
僕の過去のキャノンボール最高記録
六甲縦走キャノンボール2022年春を全エイド制覇で5時間代で楽しんで完走
◎鉄平塾の紹介
このブログを書いている鉄平が開催する『鉄平塾』とは、理論的な走り方やトレランに特化した実践講習をやっています。
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今回は2022年春3月は完走時間内で完全サポートするツアーを鉄平塾で実施しました!
また、2024年3月春も開催したいと思います☆
須磨や宝塚で泊まるなら
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トレイルランニングと健康の学び研究所
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