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日本一早い甲子園講評全文2019(個人能力か総合力か)

2019年08月20日
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届け、奇跡じゃなくていい☆

 

2019年8月22日(木曜日) 16時10分、大阪府代表履正社高校が全国制覇を成し遂げました。

これで2年連続大阪府の制覇!!

 

◎講評全文

いつも決勝の後に行なわれている日本高等学校野球連盟会長(大会審判委員長)による総評

全文をご紹介します。

 

※多少聞き取りミス有り

講評

全国高等学校選手権は新たなスタートが切られ、第101回大会が幕を閉じました。

今大会は稀に見る接戦、熱戦の連続でした!
延長に入った試合は、7試合。
サヨナラで決着した試合は、5試合ありました。
さらに、1点差の競り合いは実に15試合を数えました。

選手諸君の弛まぬ努力の成果、その実力を遺憾なく発揮した結果だと思います。

大会第8日日、敦賀気比の杉田君は大会6度目となるサイクル安打を達成しました。

大会11日の第2試合、星陵と智弁和歌山の試合は、今大会で唯一タイブレークまでもつれ込む接戦で、記憶に残る試合となりました。

星陵の奥川君の計23奪三振を筆頭に、智弁和歌山の闘志にも熱がこもり、1-1のまま14回で最後は福本君がサヨナラの3点本塁打を放ち、
星陵が3時間近い試合を制しました。

履正社高校の諸君、初優勝おめでとう!
昨年の大阪桐蔭高校に続く大阪勢の優勝で、大阪の強さを全国に印象付けました。

1回戦で1試合チーム最多タイの5本塁打をマークするなど、4番を打った井上君を中心にその長打力は目を見るものがありました。

先頭打者の桃谷君は、準決勝までの5試合、全てで第一打席に安打。
取るべくして得点を重ねていきました。

二人の投手を中心とした守備の高い水準であり、頂点に立つのにふさわしいチームでした。

星陵高校の選手の皆さん、準優勝おめでとう!

素晴らしかったのは投手力だけではありません。
準々決勝では22安打17得点と、大会中盤以降は打線も活発になりました。

第77回大会以来の決勝進出を果たしたのは、チーム一丸となった結果だと思います。

本日の決勝戦で高校球児の夏は全て終わりました。

しかし、この瞬間から皆さんの未来が始まっています。
新たな目標に向かって、挑戦を続けてください。

皆さんは、この大会で大輪の花を咲かせましたが、花から始まる花はないと申します。
3つのPRで始まる単語を皆さんに送ります。

「PRide」
甲子園球児と言う誇りを胸に、

「PReparation」
一つ一つ準備を積み重ね、

そして、
「PRogress」
一歩一歩、これからも着実に歩みを続けてください。

皆さんの輝かしい成績は、歴史の新たなページに記されようとしています。

選手の皆さん、本当にありがとう!

 

 

 

以下は僕の講評

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◎個人能力だけでは令和からの時代は勝ちきれない

令和が始まって初の今大会、テーマとなったのは「投手の使い方」でした。

 

宮城県代表「花巻東」に県大会の決勝戦で負けた「大船渡」

MAX163キロを誇る、世代トップクラスの佐々木を決勝で使わず大敗したことは議論を生み出しました。
甲子園に一度も出たことない選手がこれほど注目されるのも稀でしょう。

今年の地区予選でも一人の投手で投げ抜いて勝ち抜いたチームはほとんどありません。
鳴門高校くらいでしょうか。

甲子園でも去年の金足農業高校の吉田選手が一人で投げ抜きましたが、さすがに最強チーム大阪桐蔭に大敗しました。

甲子園の決勝では以外にも、過去11年で7試合が10点以上の得点が入っています。

ここまで勝ち抜いてきたにもかかわらず、決勝でこれだけ打たれるのには、やはり大きな要因があるのでしょう。

去年の審判員長の講評では、頑張って投げ抜いた吉田投手を「これぞ高校野球」と評価し、投手の連戦連投を褒め称える発言で物議を醸しました。

 

今年、勝ち進んだ星陵も明石商業も、ビックエースを要していましたが、途中温存して控え選手が奮闘して勝ち抜いてきました。

日本プロ野球でも、メジャーリーグでも分業制が進んでいるくらいで、もはや昔言われた「エースで4番」だけのチームでは勝ち上がれないのです。

 

最近、高校野球でもメジャーでも増えてきた、中継ぎを先発させて、エースを途中から投げさせる戦法も出てきました(勝ち投手問題があるが)

高校野球では1人のエースが抜きんに出ていると、エースが撃たれて2番手に変わった途端、更に集中打で大敗するケースが多いです。

今まで実践マウンドで投げたことないのに、いきなり甲子園の大舞台でピンチを背負っているわけですからね。

だから、複数の投手を実践で経験させながら勝ち上がっていくことが必要な時代になってきました。

 

◎甲子園の過去これまでの日程

数年前まで問題視されていた、投手がつぶれる原因の一つが甲子園の過密日程です。

 

高校が休みになる夏休みに行なうため、4月と8月になるのはどうしようもないことではありますが、8月前半はもはや酷暑です。

 

以前はベスト8(準々決勝)からベスト4(準決勝)、決勝戦と3日連続行われていました。

大会が長くなることと甲子園を本拠地とする阪神タイガースに早く球場を返すことからも期間が短くなっていました。

 

今年は初めて、準々決勝の後、準決勝の後と中1日休養日が設けられることとなりました。
これで大会期間は16日となっています。

最近では阪神タイガースは京セラドームをホームゲームで併用しています。

 

似たような話で15人制のラグビーは、他のスポーツよりも長い休養日が必要なことから、長い歴史の中でも、オリンピックでは採用されていません。

甲子園の過密日程と阪神球団の本拠地問題からも、各高校1戦目は甲子園で行い、2回戦~準々決勝までを京セラドームで行って、準決勝決勝を甲子園で行うという案も出ています。

 

サッカーの『国立』は準決勝決勝だけで(現在は埼玉スタジアム)、ラグビーの『花園』は全試合『花園競技場』(一部第一グラウンド以外あり)となっています。

 

◎打高投低

今回の決勝戦で星陵奥川の自責点ゼロと共に、履正社桃谷の先頭打者全試合ヒットがなくなりました。

連戦してないとはいえ、中1日2回目では奥川も決勝戦は履正社に打ち込まれましたね。

履正社の2番手投手、岩崎の力が大きかったと思います。

 

投手とは違って野手は全試合全イニング出場することは多いです。

プロ野球でもそうですが、何イニング連続出場と言う偉業ができるのは野手くらいです。

 

野球と言うのは投手が投げることで、場面がすべてスタートするため、投手の労力は飛び抜けて大きいのです。

打者は9人に1回、打てば走ることはありますが、それほど走る距離もありません。
守備機会もカバーとかもありますが、1試合にそう多いものではありません。

野手は守備と打席に集中できるのです。

だからこそ、二刀流と言うものはなかなかできるものではなく、大谷選手は物凄い逸材なんですね。

 

今年の甲子園は「ホームラン」が多かった印象があります。

先頭打者ホームランに始まり、逆転ホームラン、そしてサヨナラホームラン。

昔に比べて、1990年代は1試合当たりのホームラン数は0.5本程度だったのにもかかわらず、2010年代は0.8本にまで増えています。
これはラッキーゾーンが廃止され、低反発球が導入したのにも関わらずなんです。

 

ピッチングマシーンの導入、情報野球(IT化)レベル向上、最新トレーニング法、等で高校生野球選手の打力は確実に上がっています。

高校野球の臨場感と言えばアルプス席の大応援と、金属バットによる「カキーーン!」と言う高音ですが、高校生の打力が上がっているのにも関わらず、いつまでたっても金属バットの使用を続けられているのです。

そんな中で、出場した全試合好投した星陵の奥川投手はかなりの逸材ですね。

予選時点ではビック4とか持ち上げていたのに、大会が始まってから不作の甲子園とかメディアの評価が曖昧で低いですが、確実の今年の高校野球は春を通じて面白いものがありました。

そして、1,2年生に良い選手が多いことからも来年の甲子園も楽しみですね。

 

 

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