人がなかなか変われない理由は安定志向と可塑性が関連している
2019年01月30日昔から僕は常に、自分自身を変えようとしてきました。
しかし、
人はなかなか変われない
震災にあった中学時代も、しゃべれなくなった高校時代も、新しいことに挑戦しようとした大学時代も、
そして、就職してから今までもずっと。
でも、実は変わろうとすればするほどなかなか変われないですよね。
今度こそ、変われると思ったのに、ちょっと前に進んだと思ったのに、
いつの間にか元に戻ってしまった。
そんな経験したことがある人、多いのではないでしょうか。
性格の問題?
やる気の問題?
どれも違います。
あなたが、変われなかった理由は、、、
それは、脳の性質なのです!
変われない理由は安定と可塑の脳の性質
脳には、2つの大きな性質があります。
1.安定化指向
2.可塑性
◎脳の安定化指向と言う性質
変わりたくないと言うのは脳の「安定志向」と言う性質があるため、動けないのです。
読んで字のごとく、
「安定していたい、変わりたくない」
という性質ですね。
変わりたくとも変われないのが普通
なのです。
変わりたいと思っていても、本当は変わりたくないのです。そこには新たなエネルギーがいるから。
だって、それが脳の性質なんですから。
どうして、脳にそんな性質があるのかというと、僕たちは今こうして生きているわけですよね。
ちゃんとご飯が食べられて、こうして誰かのブログを読んで勉強する前向きな姿勢も、みんな持っています.。
そのことを「上手くいっている」
と脳は判断するのです。
つまり、今までと同じことをして、同じ生き方をしていけば、これから先も、今と同じ生活を続けていける可能性が高いです。
だから、変わる必要はない。
逆に、変わろうとして、何か今までと違うことをしてしまったら、かえって悪くなってしまうリスクの方が高い、と、脳は判断します。
だから、自分が変わろうとすると、脳は猛烈に邪魔をします。
変わろうとすると苦痛やストレスが生まれる
「こいつ、何しようとしてるんだ。今までと違うことしたら、どんなことが起きるか分からないぞ。
今までと同じでいいじゃないか!変わらなくたっていいじゃないか!」
ストレスにもなってしまってしんどい事が続きますよね。
実はこれって、人が変わろうとするときに、止めようとする人が出てくるのもその心理が働いています。
自分が変わらないから(変われないから)、人が変わるのは良くないと考えるのです。
こんなふうに、脳からの猛烈な抵抗にあい、自分自身は、変わりたくても変われなかったわけです。
そんなこと言っても、実際に変われる人もいますよね。
それには、脳の2つ目の性質が関わっています。
◎脳の可塑性と言う性質
脳の2大性質の2つ目が、「可塑性」です。
可塑性とは、変化を保持する性質です。
実際の物理学的性質としては、「粘土・プラスチックなどのように強い力が加わった時に、形が変わってしまい、そのまま元に戻らない性質」
私たちが、何かを記憶できるのは、この脳の可塑性によるものです。
繰り返し変えることを継続することで変わっていく
ですが、可塑性を働かせるためには、ある条件を満たす必要があります。
それは、繰り返し繰り返し、同じ情報が脳に入ってくること。
そして、繰り返し繰り返し、その情報を使っていること。
何かを暗記するには、そのことを繰り返し読んだり書いたりする必要がありますよね。
暗記だけなく、運動や技能を身につけるのも同じ。
僕がランニングでも基礎トレーニングが大事と述べているのはそのためでもあります。
同じ動作を繰り返し繰り返し練習する必要があります。
どうして、そんな性質があるのか?
1回だけで全部覚えられたり、出来るようになったら、いいのに、、、
とも思いませんか?
でも、そんなふうになったら、脳は、膨大な情報を記憶しなければならなくなります。
ほとんど使わない情報や運動を記憶することは、脳にとってはエネルギーの無駄使いなのですね。
パソコンのハードディスクに情報を記憶したり、読み出したりする時、電気を消費するじゃないですか。
脳も同じ。
情報を記憶したり読み出したりするとき、エネルギーを消費する。
私たちの祖先は、長い間、飢餓と戦ってきましたから、私たちの体は、芸術的なくらい省エネ仕様になっているんですね。
だから、本当に必要な情報しか、脳に留めないようにしているわけです。
◎変わるためにはどうしたらいいか?
このように、脳は、「安定化指向」と「可塑性」という、相反する性質の間で揺れ動いているわけです。
だから、変化するためには、この2大性質に逆らわず、利用することが不可欠です。
安定しながらも少しずつ変わっていく
つまり、安定しているものを一気に変えようと動くのではなく、一歩ずつ一歩ずつ少しずつ、そして繰り返し繰り返し、変えていく行動を続けていくのです。
そうすることで方向転換出来て、大きなことも出来るようになってきます。
急に食事制限や禁煙が辞められなかった理由もここにありました。
そして、とっておきの効果が絶大なのは「公言」することです。
自分の中で変わりたいと、何かをやると決めていても、所詮自分の脳の中だけの話なので、もし辞めても何の影響も与えません。
むしろ脳や自分にとっては好都合です。
でも、こう変わる!何かをやる!と大きくたくさんの人に公言、宣言してしまうと、その方向に動かざるを得なくなります。
それどころか、公言したことで、それに対してていろんなことを教えてくれる味方と、それはこうだからダメだと批判してくる人が現れます。
それによってまた自分の中で変わっていく手段にも出来るのです。
変わるためには、このように自分にとっても人生において大きなことなので、よく考えて行動していきたいですね☆
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