飲食業界の平成から令和時代への変化(糖質と添加物)
2019年04月19日終戦を迎え、貧しかった時代から日本は高度経済成長によって、飛躍的に豊かな時代となったのが昭和の後期でした。
↓前回の記事
外食産業、飲食業界の現状と将来性~今後の動向はどう展開していくのか?
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モノが大量生産大量販売される中、飲食においても大量生産大量消費の時代を迎えていました。
昭和から平成へ変わるころにはさらに加速し、幸せの1つの概念として,
「美味しいものを好きなだけ腹いっぱい食べること」
でした。
◎大量消費の飲食文化
腹いっぱい美味しいものを食べたいといっても、経済的な問題がありました。
そこで生まれたのが、
「うまい、やすい、はやい」
です。
この3つにこそ価値があり、それを生み出すため、メーカーや飲食店も「大量生産出来て、低コストでも美味しいもの」を作ることに注力しました。
そこにはその当時に、「健康」と言う概念など、まだあまり意識していない時代でした。
その時代においては、添加物まみれの食品だろうが、質の悪い油や塩分、糖質が多かろうが、とにかく安くて美味しいことが正義でした。
この時代の食文化の発展は、「化学と加工技術の発展」と言っても過言ではありません。
とにかく安くておいしいものを大量生産し、売れたメーカーが成長しました。
キリン、アサヒ、明治、味の素、森永、日清、ニチレイ、日本ハム……etc
これらトップメーカーに共通する点が、「糖質」「化学添加物」「加工食品」なのです。
例えば、砂糖は甘くておいしいけどコストがかかるので、安くて大量生産できる「ブドウ糖果糖」を生み出しました。
それが「ジュース」と言われるモノにはほとんど入っています。
素材の味では満足できないので、生成された塩や、グルタミン酸ナトリウム(味の素、アミノ酸等で表記)を加えました。
あの有名な中華屋さんの病み付きになる美味しさは、実は精製塩とグルタミン酸ナトリウムの旨さだったりします。
◎糖質食文化の多様化
昔の日本の食文化の中心はお米でした。それも精製されていない真っ白ではない米です。
それが精製によって、ミネラルやビタミンが削ぎ落とされ、甘味が豊かな糖質だけが残った白米となりました。
更には小麦と砂糖の文化が入ってきて、パスタ、ラーメンなどの麺類に、パンやピザなどの小麦食品、そして和菓子洋菓子、スナック菓子など、糖質中心の食文化になりました。
いつしか、主食は炭水化物が当たり前となり、3食多様な炭水化物を取った上に、間食にも他の糖質をこれでもかと言うくらい食べる。
この結果生まれたのが、様々な生活習慣病と現代病なのです。
◎食文化と現代病の関係
生活習慣病(がん、糖尿病、心臓疾患)、そして現代病(アレルギー、アルツハイマー、躁鬱病)は原因が実は分かっています。
しかし、あいまいにあやふやにしているのが事実です。
ガンの原因も実は50年以上前から分かっていましたが、それをハッキリさせていません。
細胞(ミトコンドリア)の異常であり、主要な原因はブドウ糖の過多です。※複合的な要因は多岐にわたる(炭水化物、糖質を分解した最終的な物質がブドウ糖)
他の病気においても、直接的な原因は過剰なブドウ糖が各臓器、器官で障害を起こした結果です。
糖質の害は長い間、身体に蓄積して時間が経過してから起こるものでした。
しかし、今は若い人でもなるようになってしまっています。
これは、親の糖質エネルギー回路と糖質分解酵素の遺伝および、小さい頃からの親と同じ食生活を送るためです。
子どもが喜ぶからと親や祖父母が、甘いモノを与えるようになった結果でもあります。
しかし、これが分かっていても今の現代では誰も止められないのです。
「世界は変えられないかもしれないけど、自分の世界は変えられる」
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◎平成の時代の食文化の変化
平成初期には大きなダイエットブーム。
そして、平成の終わりには一気に健康ブームに火が付きました。
人々が病気を恐れ、健康に気を使うようになったのです。食に気を付け、選ぶ時代に変化してきました。
糖質制限は単なるダイエット目的ではありません。
実のところは、生活習慣病、現代病の根本抑制です。
しかしながら、平成の時代に台頭してきた経済の大きな柱は「糖質飲食メーカー」「保険会社」、そして「医療関係」です。
人々が美味しい「糖質食品」を大量に食べ、病気になるから「医療」にかかり、そのために前もって「保険」に入っておく。
家計にこれら3つが締める割合が非常に高かったのです。つまり、この3つで大きく経済は回っていたのです。
なので、糖質の害に気が付く人が増えるとまずいのです。経済が破綻するのです。
しかしながら、これらを発信する人がネットを通じて増えてきました。
昔は書籍で発信する人もいましたが、眼にする人は少なく、主なメディアはテレビであり、これらは規制、操作されていました。
でも、ネット上で発信するのは個人であり規制がありません。
そして、目にする人が増えてきました。
だから、平成の終わりに「健康ブーム」が来て、飲食分野は次第に変わりつつあります。
でも、大手飲食メーカーはこれまで築いてきた看板商品から大きくシフトするのは難しいのです。
だからまずは小手先のことで消費者の気を引くようになりました。
それが、「カロリーオフ」から始まり、「ノンシュガー」「糖質オフ」などですが、それでは美味しくないので追加したのが化学甘味料です。
これまで、食品の裏に書かれている品名を詳しく見る人は少なかったですが、見る人も増えたため、メーカーもあの手この手で表記内容に手を加えています。
例えば有名なのが、酸化防止剤の保存料である人工化学物質の「アスコルビン酸」は「ビタミンC」と表記しています。
構造が同じであるので間違いではないのですが、人工的に作られた化学物質で、天然のビタミンCではありません。
最近までは小麦やジャガイモ、大豆に「遺伝子組み換えではない」と表記されていましたが、遺伝子組み換え作物の場合は表記しなくてもいいのです。
つまり、あの安い第3のビールなどの小麦は「遺伝子組み換え」を使っていても嘘ではないのです。
◎これからの令和時代の食文化の変化
実は日本のがんの死亡率はまだ増え続けていますが、アメリカは数年前から減ってきています。
アメリカの人は気が付いているのです。
アメリカの食文化はファーストフードを代表とした食文化ですが、それは単なるイメージでもあり昔のことです。
欧米では食の安全や品質における健康について、日本よりいち早く取り組んできています。
居酒屋の食べ飲み放題で、大量の糖質である食べ物と飲み物をバカスカ食べて飲んでいるのは、今では日本人くらいなものです。
しかしこれからは、日本でも遅れて更なる健康ブームが加速されるでしょう。
現にセブンイレブンを始め、大手メーカも食材や無添加にこだわるようになってきました。
本当に良い食材とは「うまい、やすい、はやい」ではなく、なるべく「自然に近い」ことだと思います。
有機(オーガニック、無農薬)や無添加のモノが売れる時代になってきました。
作られた大量生産大量消費で見た目が良く美味しく感じる食べ物が売れ、真意に精魂込めて作った良いモノが売れなかった時代は変わっていくのです。
しかし、最近のまだ続く「スイーツブーム」や「食パンブーム」は、最後の消費者の願いでしょうか。
それとも、メーカー側が仕掛けた最後の賭けでしょうか。
ろうそくは芯が無くなって火が消える瞬間に、ボッと最後に一気に燃えます。
「糖質食品」構造は次第に縮小するでしょう。
すると、病気も少なくなってきて、「医療」や「保健」も縮小せざるを得なくなります。
だからこそ、これからの時代、新しい「医療」や「保険」の価値を見出さなければ生き残っていけないでしょう。
次の令和時代は何が起こるでしょうか。
「ネット化」「IT化」「AI化」はますます進む一方、相反して「自然食」「自然アクティビティ」、そして東京オリンピックからくる「運動、スポーツ」のブームが来るでしょうか?
今の社会構造は大きく変わるでしょう。
その先を見据えて勉強し、準備していくことが大切だと思います。
世界は変えられないけど、自分の世界は自分で変えられる。
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