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鉄平塾~トレイルランニング走り方教室と健康法の学びブログ

〜運動と健康の理論的な研究~

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トレイルランニング2019京都フォーラム参加しての感想レポート

2019年01月14日
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2019.1.14(成人の日)
 
京都の深草にある龍谷大学で行われた、日本トレイルランナーズ協会が主催するフォーラムに参加してきました。
 
〈参加料〉2000円(フォーラムのみ)/3000円(ランニングセミナー付)
 
 

◎スケジュール

〇1月13日
プレイベント・京都トレイル・クリーンハイク大作戦/稲荷山、氷室
 
〇1月14日 7時30分〜9時
【ランニングセミナー】/鴨川・稲荷山など

関東、関西のトップトレイルランナーたちが京都に集結。講師それぞれの走り方のノウハウ。

(講師)
《テーマ》

A)大瀬和文
《疲れ知らずのリズム走》

B)奥宮俊祐
《信越五岳の覇者が教える100マイル完走じゃなく必勝走》

C)鏑木 毅
《45歳からの走力アップ術》

D)土井 陵
《UTMBもUTMFも骨盤がコツだ》

E)西村広和
《ハアハアしない前傾走! これでスピードを上げろ》@稲荷山

F)丹羽 薫
《超ウルトラ対応ランニングフォーム》@稲荷山

G)吉住友里
《もっと走れるようになる「走らないラン教室」》@龍谷大学芝生広場

H)渡邊千春
《美尻、美脚ドリル、ついでにウルトラも》

I)上田瑠偉
《女子限定。ラクに長く走るための3つの大事》

 
 
〇9時30分〜12時15分
 
【パネルディスカッション】
《トレイルランナーにできること〜
持続可能なトレイルランニングのために》
 

<パネラー>

中川政寿
(京都・NPO法人KyotoWoods代表)

村松達也
(岡山・日本トレイルランナーズ協会理事)

菅野 哲
(愛媛・石鎚山系トレイルランニング協議会)

平野悠一郎
(森林総合研究所主任研究員)

<司会>

佐藤光子
(大阪・日本トレイルランナーズ協会理事)

三浦誠司
(大阪・RUN-WALK Style代表)

 

〇13時15分〜15時15分

【トレランアカデミー】

1)絶好調でレースに臨むためのトレーニング管理学(13:15〜14:10)

講師:長谷川裕
(龍谷大学 経営学部教授:スポーツサイエンスコース)

2)長時間走り続けるトレイルランナーのための栄養学)(14:20〜15:15)

講師:石原健吾
(龍谷大学 農学部食品栄養学科准教授)

3)山を安全に走るための気象講座(15:25〜16:20)
講師:猪熊隆之
(株式会社ヤマテン 代表取締役)

 

〇15時30分〜16時15分

【トークショー】

鏑木毅×上田瑠偉「毅&瑠偉の1年を棒に振った者同士の情熱対談」

 

〇16時15分〜17時

 【西日本トレイル復旧チャリティー・抽選発表】

各メーカーや選手たちのご協力を得てチャリティを実施し、収益金を西日本でトレイルの復旧・整備をしている団体などに寄付をされます。

《チャリティ品》

・各メーカーの試走会で数回履かれたランニングシューズ(1足1,000円)など。

・有名トレイルランナーから提供されたメモリアルグッズ

 

 

◎楽しむためには考えないといけない

 
※前半の「パネルディスカッション」を聴講して感じたこと
 
 
トレイルランナーにできること〜
持続可能なトレイルランニングのためには、
 

「楽しむには考えないといけない」

 

このフォーラムに参加して、様々な想いや思考を聞いて、ただ好きだから、ただ楽しいから山を走るのではなく、ちゃんと色んなことについて勉強して考えて走らなければいけないと強く感じました。

トレラン講習「鉄平塾」も山を速く走るための練習会ではなく、山を楽に楽しく走るために考える講習会です。

そこでは山でのマナーやモラルを大事にし、伝えています☆
【トレイルランニング実践講習の鉄平塾のモットー】

 

やりたいことはたくさんあるけど、やはり個人、一人では出来ないことが多い。
でも、出来ることは確実にやっていきたい。

今日、この有意義なフォーラムに参加出来なかった人達にも、その想いを伝えるためにも今回は書きたいと思います。

 

トレイルランニングと言うのはまだ、スポーツとしても、趣味やアクティビティとしても、まだまだ未熟なカテゴリーです。

だからこそ、想いのないほんの一部の人達の行動だけが取り上げられて良くない印象を与えてます。

ですが、僕がトレイルランニングをやっている仲間には、山を愛し走ることが好きでとても想いがあり、素晴らしい人達ばかりなのです。

こういう活動を通じて、協会や関係者からのトップダウンだけではなく、僕達、いちトレイルランナーみんながボトムアップして、トレイルランニングの良さや素晴らしさを伝えていかなければならないと強く感じました。

 

僕達トレイルランナーは自然が好きで、山が好きです。

それはハイカーさんや登山者も、みんな一緒ですね。

でも、歩くだけよりも走ることで得られる心拍の向上や刺激的に筋肉を使うこと、非日常的に流れる景色や四季の変化を肌で感じられる。

そして、同じ時間でも歩くよりも多く移動出来る行動力からも、トレイルランニングというアクティビティが好きだと思います。

(ハイカーさん登山者との違いはここかなと)

 

でも、今回は「ランナーとハイカーを分けるのは、もうやめませんか?」という提案がされていました。

過去に、スキー場でスキーヤーとスノーボーダーでの争いがありました。

 

それに似たとこがありますが、スキー場で滑るのはスキーもスノボーも一緒です。

同じく、「山を歩くか、走るかの違いだけでみんな一緒」なんですね。

隔たりや区別を作るから、言い争いやすれ違いが起きます。

 

「トレイルランニングも登山の1つ」

「山はみんなでシェア」

という考え方もあります。

本当のところは、ルールやモラルを誰かが作らなくても、当然のごとく当たり前の意識にしたいところですね。

 

ただし、これまでのトレイルランニングの良くない事情が続けば、国による規制がされてしまうと、大会やレースにイベントはもちろんのこと、僕たちは今後、山を楽しく走るということが出来なくなってしまいます。

そうなってしまっては困りますよね。
上記に書いたように、トレイルランニングは非常に良いアクティビティなはずなんです。

このトレイルランニングを愛するからこそ、僕たちはトレイルを消費するだけでなく、トレイルランニング界の環境を整えていく行動をしなければならないと感じました☆

 

例えば、マナーやルールなどの情報発信に、サポート側(整備、管理)や同じ山関係の信頼関係作りですね。

 

 

◎トレイルの環境を作る、守る

現在、山に関係する協会は複数あります。

・各都道府県の「山岳連盟」

・日本山岳・スポーツクライミング協会
https://www.jma-sangaku.or.jp/

・日本トレイルランニング協会
http://www.trail-japan.com/

・日本トレイルランナーズ協会
https://trail-runners.net/
(今回の主催)

・日本スカイランニング協会
http://skyrunning.jp/

 

他にも細かいのはいろいろとありますが、乱立していますよね。

そして、山の地主と行政と利用者がいます。

これらの関係を上手く作っていかなければならないのです。

 

もちろんトップからボトムへの政治交渉を通して法令上の管理。規制・運営が大切ですが、

社会認知、合意形成レベルで僕たちが協力し合い、普及活動を拡げていかなければならないのです。

 

僕たちボトムからの横と縦の繋がりによる信頼関係を作り、意識向上と共通認識(ルール、モラル)の浸透が大切になってくるのです。

 

山での人と出会った時のマナー3つの「S」が大事と言われています。

Stop(まずはお互い止まる)

Smile(そして笑顔で挨拶をする)

Speak(さらに軽くお話をする)

 

これによって、お互いに良い印象と気持ちで山を共存している実感が生まれます

コントロールされた練習会やイベント、大会ならある程度浸透は出来ますが、コントロールされていない人たちへの浸透が重要になってくるのです。
(問題が起きているのはここの部分が大きい)

 

 

そして、山は昔から神聖な場とされていました。

長い歴史があり、自然と人と動物、植物が共存してきました。

人は長い歴史の中で山と共存してきており、山は人の生活の一部で大切な存在であり続けたのです。

 

自然を守るのか?共存するのか?

「守りながら作る」ことが大切だと思います。

 

山は生きています。

トレイル環境を作れば、人と山とが共存することが出来て、山を人の手で作ることも出来ます。

古道や廃道の再活性。

トレイルは生きている。死んだままにしていては山は死んでしまいます。

 

だから、息を吹き返すための山の整備が大切なのですね。

 

 

◎山の整備はみんなで協力して行う

↓山の具体的な整備の仕方はこちら
山やトレイルの整備はなぜ行うかの目的とその工程の方法

 

まず第一に、トレイルランナーは健康体で体力があり、行動力と機動力があります。

そして、山の消費者だけではなく、また山を楽しく走らせてもらえるように、トレイルをお借りしていることに感謝して、復旧、整備活動を通して恩返しをするべきなのです。

 

この行動が間接的に地主や行政、そしてハイカーさんなどの山の共存者にトレイルランニングに良い印象を持ってもらえるキッカケにもなるのです。

地域の人や管理行政との交流、関係作りで、同じ山を愛し守る仲間として、お互いに良い印象を持てば、そこにいざこざは起きないと思います。

 

このような活動を通して、地方、地域のトレイルを整備し、トレイルランニングを大会やイベントなどのアクティビティを通じて人やお金を集めること地域活性化、復興の一端を担うことも出来るのです。

 

 

このように、ただ山で走ることが好きだから、ただ楽しいからと自分勝手に何も考えずに走るのではなく、考えることがとても大切であると感じました。

 

※長くなりましたので、後半の「トレランアカデミー」と「トークショー」の内容と完走については、また下記の別ページ書きました。


フィットネスファティーグ理論(超回復モデル)を使った理想のトレーニング

山を安全に登る走るための天気の見かたと気象学

 

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