山やトレイルの整備はなぜ行うかの目的とその工程の方法
2018年09月23日今年は梅雨前線や秋雨前線に台風の影響で、どこも山の被害がかなり大きかったようです。
そこで、今日はいつもトレイルランニングでお世話になっている猪名川町の山の整備に行ってきました。
その整備の目的や工程を書きたいと思います。
◎山は昔から神聖な場所だった
日本は世界的に山が多い国です。
そのため昔から日本の山は人にとっての神聖な場所の位置づけでした。
そのため、「修行道」として山を人が歩けるように切り開き、そこを通じて登ることで「通常と違った力を授かる」と信仰していました。
山には植物や動物の生命力が満ち溢れていて、非日常的な自然に触れることで心が安らぐという効果も信じられていました。
そのため、現在も昔の人が切り開いた山道を利用させて頂き、登山を行うのです。
◎現在の山は人間が作ったもの
人は山の資源を利用するため山を切り開き、整備して植林して自ら自然に人工的な自然を作り出しました。
今、日本の山は完全な自然体として存在する地域はとても少なくなってきています。
そのため、自然災害によるダメージを受けやすく、人工で作った山を自然に放置してしまっては山が死んでしまうため、人工的に整備管理を維持しなくてはいけないのです。
だからこそ、普段山で登山やトレイルランニングを行っている人は、山で遊ばせて頂いているという気持ちを持って、山に感謝をこめて手入れ修復する気持ちが大切だと思います☆
◎トレイルの整備の目的
山やトレイルの整備はなぜ行うかの目的とその工程の方法
トレイルとはコンクリート舗装されていない自然に近い人工的な登山道のことです。
山を歩いたり走ったりするには主にこのトレイルを使います。
そこに人が通ることでだんだんと道が形成されていくのですが、自然災害によって荒れてしまうと人が入らなくなり、その結果トレイルは死んだ状態になってしまって道ではなくなってしまいます。
そのため、元のトレイルを回復させ、またそこに人を集めることで生きた山を取り戻します。
◎山のトレイルの整備工程
今日は猪名川町長の許可の下、それに順ずる猪名川町のトレイルでアクティビティを行っている「山の駅」と言う店で集まる仲間たちと整備を行ってきました。
そのトレイルの整備はなかなか本格的なもので、ナタやノコギリなど一般的な道具から、チェーンソーやブロワーと言った風圧で小枝や落ち葉を掃除する装置もありました。
整備は15人ほど総勢で行いましたので、それぞれが作業分担したためかなり捗りました。
その工程は以下のとおりです。
①先頭に行くチェーンソー組2名がトレイルを塞ぐ大きな倒木の太い幹を寸断し、まず切り開きます。
②寸断した倒木をナタやノコギリなどで細い幹や枝などを細かく寸断します。
③それを数人で手作業でトレイルの脇へ運び出しトレイルを切り開きます。
④その後に、大きな枝や石を手でトレイルの脇へ移動させトレイルを元の状態に戻して綺麗にしていきます。
⑤最後に、ブロワーで細かい枝や落ち葉を吹き飛ばしてキレイなトレイルの地肌が現れます。
すると、先ほどの荒れたトレイルがここまで人が走りやすい道にまでキレイに復活しました☆
山やトレイルの整備はなぜ行うかの目的とその工程の方法
このような工程で数人で手分けして進んでいったため、作業はあっという間の作業で午前中の4時間ほどで9キロほどを整備できました☆
今回はこのような場所のトレイルを整備しました
これでいつも遊ばせて頂いている山を復活させることが出来て、また素晴らしいトレイルで走れることが出来ます♪
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