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鉄平塾~トレイルランニング走り方教室と健康法の学びブログ

〜運動と健康の理論的な研究~

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映画『バットランズ』の考察と複線回収の妙

2023年10月11日
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『BAD LANDS』

この言葉の意味は、映画中の話でも出た「腐れ縁」は隠語であり、本来は「不毛地帯」「荒地」
映画で登場するのは、最初の作戦会議で使う倉庫の2階のプールバーの名前「BAD LANDS」
その後、何度もここが使われるが、場所がどこかは謎のまま。

この映画の最大の登場人物は、安藤サクラのネリ、山田涼介のジョー、そして、宇崎竜童のマンダラ
この3人の序盤のプロセスから、過去のそれぞれの繋がり、さらに最後の戦いに魅了される映画でした。
今回はその流れや、背景などの考察と複線回収の妙を書きたいと思います☆
 

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◎特殊詐欺グループの実情、前半の伏線

特殊詐欺をテーマにしていて、主犯側の立場や関係性、システムもよく分かる。
警察がそれを捕まえるプロセスも細かくて興味深い。

「持てる者が持たざる者に分配、国のやっているピンハネと同じ」
と言うグループリーダのタカギや仲間たちが言うことも、「罪悪感がないのか?」と言う答えにも妙に納得できる。
 
 
この映画は序盤の伏線が、あとで繋がる妙も爽快だ。

・左耳が聞こえない
・元夫ゴヤに殴られて鼓膜破れる
・弟は血が繋がってない、ネリの母親の元夫の連れ子
・ネリは砂糖を完全に溶かしてから飲む
・ジョーは最初からタカギの金を奪ってやると言っていた
・タカギが飲むスピリタス(アルコール度95%)に火には気を付けろ
・月曜に走る巫女が縁起が良いと何回も登場
・字幕に出る曜日感覚(金土日はクライマックスで濃い3日間)
 
 
世の中は裏で色んな人が色んな事を起こしてると感じる映画
舞台の場所は、西成の奥地のホームレスが住む地域(何回か僕も行ったことあるので鮮明だった)
なんばや天王寺、淀屋橋も受け取り場所に出てくるので大阪ファンにも興奮!
 
そして、主人公たちのネチネチとした生ただろっこしい関西弁や、小ネタの掛け合いの会話なども随所に面白い。
 
 
「先発完投型はいない」
受け子の制度も所詮、ピラミッド。
野球の分業制と同じく。主人公のネリも、点を取る前の最後の判断、三塁コーチ。
結構重要で、おとり逮捕直前を逃れるが、足跡を取られる。
 

◎詐欺グループと警察、姉弟愛と父との関係性

グループの頭は政界と繋がってる
「もみじを見る会」ってw
圧力が掛かって捜査を止められる
でも、シッポをつかむとこから地道に捜査が始まる。
 
最初の金の受け渡しシーン、違法賭博の生の現場、殺人依頼の現場。
それぞれが巧妙に設定、準備されてて、映像感からも登場人物の個々の動きが気になり、静けさやちょっとした音から緊張感が走る。
 
「安藤サクラ」は、演技が上手いとよく言われてるけど、演技を超えた本物感リアルさ
家に帰ってご飯を作る様が、自然でなめらか。
そして、鬼気迫る場面での所作や迫力、そのギャップの落ち着いた声と笑顔。
演技がウマイを越えさせるものは、この映画のネリは「安藤サクラ」以外では想像できないと思わせることだ。
 
 
「踏まれても死なない雑草のような強い存在」
弟のジョーはたまに弱腰な面を見せるが、ネリは一切見せない強い女性。
これがカッコいいし様になる。
 
余談ですが、安藤さくらと、刑事の班長役の江口のり子は似てる
 
 
 
元夫のゴヤは左耳の聞こえない女を探してる
最初の緊張感走る詐欺受け取りのシーンで、銀行内で倒れる老人、大阪市役所前でぶつかりそうになる車いす。
この2つのシーンが伏線で、左耳が聞こえない女として警察に手配される。
それがリークされて元彼に伝わる
そして、仮想通貨投資会社の仕事現場とオレオレ詐欺の仕事現場との対比
絶妙だ。
 
 
弟と特殊詐欺の営業周り
名簿から実行にできるかの足取りを現場で探るシーンもリアル。
そして、警察の地道な足取り追跡もすごい。
特に、カケ子リーダーの元カノから調査して現場突入するシーン
 
 
場所は変わって、ネリとジョーが初めて行く賭博場所
弟が賭博で連続勝ちから、ネリがマンダラの心配で西成に戻ると負けに転落、借金。
弟が殺人依頼で3人で300万を得る予定が、1人で250万の借金。
こんなのは初めてだと言われ、取り分が50万とか100万とかで賭博の主と揉める。
この賭博の主である林田がとても印象的なキャラ立ち!
 
さらに焦ったジョーは襲撃依頼で失敗。
現場の殺伐感に恐れをなし、友情出演である岡田准一の本物のヤクザ感の迫力に恐れをなして退陣。
金が欲しくてさらに追い込まれたジョーの次の行動は、特殊詐欺グループの頭タカギを狙う!
でも、途中でスピリタスを取りに行って戻ってきた姉ネリが刺してしまう、実の父親だった。
 
ここで3人の関係性も語られる
・実父タカギが母親を捨てて荒れる家庭
・ネリの母親の自殺
・母親と連れ男と、その子どもジョーとの暮らし
・ネリの連れ男からの性的被害
・ジョーとネリが「子供」の頃に、ジョー父を殺害
・保険金を得て二人は、それぞれ闇の社会を生きる
 
そして、ネリの実父の仕事で再会
 
 
殺した後は、タカギの遺産を奪う準備
金庫から通帳、印鑑、株資産を見つけ出すが、重要な「暗証番号」が最後のカギとなる。
この緊迫するシーンを緊張感のない探し物してるような雰囲気。
誰か来たら、警察が早く嗅ぎ付けたら、との時間との闘い。
 
 
そして、手に汗握る詐欺グループから隠し携帯に電話
「詐欺師を騙すのは難しい」
 
それはナンバー2の道具屋の新井ママとのやり取りも女の探り合いの掛け合いが絶妙。
結局バレて、元タカギの手下だったママの手下とタイマン
ここで、複線回収の妙、アルコール度の高いスピリタス攻撃でたばこの火をつけたライターにかけ燃やす!
 
 

◎最後の戦い、マンダラと林田を仲間に警察から逃亡

マンダラはタカギの元で金を動かしてた重役だった。
そこに最後に交渉に行き、タカギを殺したことを告げ、さらにこの後の計画を語る。
 
キーワードであった暗証番号は、マンダラのかすかな記憶と伏線にもあったネリの推測から自分の誕生日「0820」だったと判明!
ここで殺した後に親子の絆を実感する
 
 
元夫に警察経由か、会話内容を盗撮されてた。
元夫の女性関係の無駄なシーンは余計w
 
何もしなければ、元夫ネリが行動した時に捜査の網に最後は捕まる
警察の捜査も、もうタカギの失踪を怪しみ、アジトを押さえ、耳の聞こえない女を容疑者にしている。
 
 
最後のクライマックスが、弟ジョーが重要発表のライブ場で元夫を撃つ!
姉の為と堂々とジョーだが、逃げる時に追い込まれ弱みを見せながらも襲撃され姉を救った達成感で死ぬ。
 
 
元夫ゴヤからの包囲網は逃れたネリだが、最後の突破口は資産輸送と海外逃亡の2つの関門。
そこで、賭博の主である林田が現れ交渉。

この交渉も緊迫感と、お互いの頭の攻めぎ合いが交錯する。
結局、分け前が相違納得し成立。
 
最後の最後で、西成界隈を大量の捜査官で逮捕劇に迫る警察の網は、ここからどう出るか!
 
まさかの「月曜日に走る巫女」に扮装して、目をかいくぐってダッシュするのであった。
この最後のオチも爽快で、その後を明確にせず終わらすのも妙でした☆
 
月曜日の夜中を過ぎた早朝だったので、刑事が「月曜日じゃないぞ?」と不審に思って終わりますw
 
 
 
 

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