日本一早い東京マラソン2020の講評は大迫が自らの日本新記録更新
2020年03月01日※2020.3.1の11:16アップ
一般ランナーが発走中止になって、エリートランナーだけで行われる東京オリンピックシーズンの選考レースとなりました。
人数が絞られて少ないのはテレビ的には見やすいですが、大会全体の盛り上がりとしてはやはり寂しいものがありますね。
◎事前の構想
MGCの鉄平塾による予想展望(独自の構想から仕組みの解説まで)MGCファイナルチャレンジで小椋選手は東京オリンピックに出場できるのか?東京オリンピックのマラソンの開催地に関する経緯と想い
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2時間5分50秒の日本記録保持者大迫はMGCでは3位となり、誰も日本記録を超えなければ大迫が3人目のオリンピック代表に決まります。
待ちの姿勢でも良かったんですが、やはりプロ意識の高い選手、不安な気持ちより確実に自分でつかむ気持ちを魅せるために出場を決めました。
一方、2年前の東京マラソンで日本記録を出した設楽悠太はMGCで最初から飛ばしたものの暑さでバテて14位。
2時間3分代表が出ないとオリンピックでは戦えない、暑い中ではマラソンはやるもんじゃないと、東京オリンピックのマラソンには消極的。
この東京マラソンにだけ集中してると感じました。
井上は現役選手3番目ですが、直接対決では去年の東京マラソンで設楽に、MGCでは大迫に負けてしかも最下位。悔しい気持ちを本人が一番持ってるはず。
本当に東京マラソンに、日本人1位に、そして、日本記録を狙ってると思います。
あとは丸亀ハーフで日本記録の1時間0分0秒を出した小椋選手がいます!
マラソンは倍ですが、その単純な倍ではないところが難しい。
この日本人の戦いと、優勝争いする世界の戦いはどうなるか見ものです☆
◎スタート前半のペース
先頭のペースメーカーが作る1キロラップは、2:55前後の国内最高タイム2時間3分代が出るスピード
ここに井上だけが付いて行きました!
もう前しか見ていない気持ちの強さを感じます。
第二集団を作るペースメークが日本記録の2時間5分代を出す2:58前後のスピードで引っ張ります。
東京オリンピック日本代表を狙っている人は当然、日本記録を出さないと出れないので、これに行けるとこまで行くしかないから大集団となりました。
もちろん、大迫も設楽もこの中にいます。
10キロは29:14(5キロ14:32)
もう一般のランナーには速いか遅いかよく分からないタイムです(笑)
(箱根ランナーの平均はこれくらいの10キロベストタイム)
◎ハーフまで
ハーフの中間地点通過は先頭が1時間2分1秒!
東京マラソンコマーシャル多!
(ここも一旦CM入りまーす♫)
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日本記録を超えるペースで走っている日本人がかなりの数がいて、ここに掛けている熱い気持ちが伝わります。
井上が先頭集団の後ろ、大迫はその背中が見える位置で少し離れて追走。
設楽、菊地、佐藤悠基などはは第二集団で自分の走りを着実に。
25キロを超えてきてペースの上げ下げがあり、段々と井上も大迫も前からは遅れだしてキツくなります。
当然、日本記録を大きく超えるペースで勝負してるので。
◎30キロを超えてラスト勝負
30キロを超えて誰もがキツくなってきますが、井上は集団の中頑張っていましたが、後ろで追走していた大迫がなんと追いついてきました!
大迫は井上の後ろに一旦つけ、井上の様子と表情を見て、井上はかなり辛そうな悔しそうな顔をします。
それを見た大迫は行ける!とプレッシャーをかける意味でも前に出ました!
25~30キロは一旦ペースが落ちたのですが、ここは少し気持ちを落ち着かせて、
さらに30~35キロで再びペースを取り戻したのが、井上との差が大きかったです。
このまま続くのかというペースですが大迫は余力がありそうで井上は本当にしんもそうで段々と離れていきます。
設楽は日本人のいる14位集団の中にまだいますが、この集団でもまだ日本記録を切るペースですので設楽はどう動くか周りをかなり見て考えているようでした。
先頭もエチオピアの選手、レゲセ、レマの2人が争ってて大会記録更新なるかという勢いで、ラスト数キロの勝負のとこですが、
大迫は脇腹の差し込みがきてて少ししかめっ面で何回も抑えて心配になります。
それでも、前の外国人選手を抜いて3分0秒代で最後に振り絞ります!
世界と戦える日本人選手になりたいという気持ちはかなり強いですね。
優勝はレゲセが2時間4分秒!
そして、大迫は4位で2時間5分29秒!!!
自らその手でほぼ確実なものにしました。
びわ湖マラソンでこれを超えることがない限り大迫の東京オリンピックマラソン日本代表が決まります。
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