MGCファイナルチャレンジで小椋選手は東京オリンピックに出場できるのか?
2020年02月03日東京オリンピック、マラソン出場あと1枠の疑問
2020.2.17に、3.1に行われる東京マラソンの一般ランナーの参加を取り止め、エリート選手だけの出走に限られましたね。
昨日の別府大分で吉田選手が日本新を出したとしても、
小椋選手が東京マラソンで日本新を出しても、
東京オリンピックのマラソン代表には選ばれない?
実は吉田選手の場合は選ばれず、小椋選手は選びれるんですが、その裏の細かいルールについてこれまでの背景と共に書きたいと思います。
◎2020年のマラソン界の動向
最近残り1枠を争う競争が過熱になっていて、個人的にはもう、東京マラソンでの大迫と設楽の直接対決のみ!と思っているんですが、、、
昨日の丸亀ハーフで日本記録の1時間00分00秒をたたき出した、元青山学院大学の小椋選手。
小椋選手は実は、青山学院大の黄金期を作った世代の立役者なんですね。神野と同学年で7区で初優勝に貢献してます。
その小椋選手がハーフマラソンで、大迫選手や設楽選手の日本記録を更新したもんだから、次の東京マラソンへの出場が決まっており、そこでもマラソンの日本記録を更新すれば!って騒がれています。
確かにハーフで大迫や設楽より速かったら、マラソンでも!って思いますが、ハーフとマラソンは延長戦のようで別競技、なのは分かる人には分かります。
◎オリンピック出場条件の裏のルール
そして、ややこしいのが、東京オリンピックマラソン出場枠の最後の3人目の条件にある隠されたルール。
「MGCファイナルチャレンジで設定記録(2時間5分49秒)を突破した記録最上位」
これはだいたいの人が知っていると思います。
その裏には、もう一つの前提条件があります。
「MGCシリーズに出場(完走)、またはMGC出場資格を有すること」
というのがあります。
出場権を獲得したのは男子で34人のみです。
小椋選手も吉田選手も獲得していない。
だから、市民ランナーが東京オリンピックで、「日本記録出して、東京オリンピックに出る!」って言うのは無理な話なんです。
そもそも日本陸連が、このMGCプログラムにした大きな理由が、
「一発屋はオリンピックで活躍できるとは限らない」
と言うことなんですね。
過去に好記録をいきなり出して、オリンピック出たけど惨敗したって選手が何人かいたんです。
だから、決められた設定記録を一回突破した選手だけで行われる、最終選考MGCでもう一度上位者を選考する。
もしくはその中で、決められたファイナルチャレンジで最速の記録を出した選手。
こういうルールは裏でも闇でもなく、ちゃんと公式の記録として記載してあります。
「東京 2020 オリンピックマラソン日本代表選手選考方針」
◎小椋選手は東京オリンピックマラソンに選ばれるのか?
だから、いくら吉田選手が別府大分で日本記録をたたき出そうとも(そもそもこのレースは対象じゃない)、
小椋選手が東京マラソンで大迫選手と設楽選手に勝って日本人1位で日本記録をたたき出そうとも、
オリンピックには出場できないのでしょうか?
しかし、もう一度、MGCファイナルチャレンジの出場条件をよく見てみると、
MGCシリーズに出場(完走)
とありますが、これは指定のレースに出て完走すればOKと言うルールのようですね。
だから、小椋選手は2019年のびわ湖毎日マラソンで2時間12分代でMGC出場権は得ていませんが、完走はしているのです!
と言う訳で、ファイナルチャレンジで日本新を最速で出せば、3枠目の東京オリンピックマラソンの出場権が決まります!
可能性は低いんですが、可能性が出てきたので、これから議論になると思いますが。
この決められたルールで出場条件に満たないランナーは多くいて、もし日本記録を叩き出したら、また物議をかもし出すかと思います。
もし、他の選手が日本記録を叩き出したら、
大迫選手に直接対決で勝った上に日本最速の選手がオリンピックに出れないとなっていたとすると、
全日本選手権で優勝したのに年齢でオリンピックに出れなかった、他の競技の選手を思い出しました。
実はもう1つ、
「MGC2 位又は 3 位の競技者の内「MGC派遣設定記録(2時間5分30秒)」を突破したMGC最上位の競技者」
ってのがあり、もし大迫選手がこの日本記録やったらMGCで3位でも内定で出場枠3人が決定していたんです。
結構ルールは単純なようで、実は細かい設定でややこしいですが、
井上や藤本も可能性ありますけど、
単純に「大迫VS設楽」だと思います。
いずれにせよ、東京マラソン、そして、オリンピックのマラソンは今から楽しみですね♫
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