H2O水問題の歴史とこれからの水社会とは
2019年09月02日身体の約60%が水と言われます。
この身体のどこにそんなに水が存在しているんだ?
と思うかもしれません。
血液や汗、涙、唾液などの水分の主成分と言うのは分かりますが。
実は筋肉や脂肪、骨を形作る全ての「細胞」の膜に水が存在しているのです。
なので、その水が5%でも不足すると身体に支障をきたします。
ランニングなどの運動をしている人にとっても、水分不足、脱水は致命的な運動機能障害なんですね。
◎水道の歴史と殺菌効果
日本はどこでも水道の蛇口をひねれば水が出ます。
そうでなくても、日本は島国で川も多く、少し移動すれば水のある場所に行けます。
それだけ水には恵まれている国なんですよね。
その反面、日本の水道は世界一塩素濃度が高い水です。
水道が今ではどこでも通っていますが、問題は生の水はすぐに菌が発生することです。
だから、殺菌剤である塩素系の消毒を行うのです。
代表的なのが「次亜塩素酸カルシウム、CaCl(ClO)・H2O」で、
いわゆる「カルキ」「さらし粉」と呼ばれているものです。
今では塩素ガスを水に溶かして、次亜塩素酸イオンができることで、強い殺菌力を持たせています。
塩素系のイオンは強い酸化力があり、微生物や細菌の負に帯電している部分を攻撃し、細胞内の酵素やタンパク質と反応して、それらを機能しなくすることができます。
この塩素殺菌が無いと、病原菌の増殖が起こり重大な弊害が起こります。
しかし、この殺菌力は少なくとも人間の細胞にも起こると言うことです。
◎下水処理の大きな問題
上下水道のうち、上水と言うのは人間の生活に供給される水道のことです。
それに反して、下水と言うのは人間が使用した水の排水のことです。
人間には身体の約6割が水であるように、地球も約6割が水で出来ているのです。
元々水は宇宙の中でも地球に存在する特異的な物質でした。
その性質を語れば非常に長くなりますが、構造は単純で、水素と酸素が結合しただけの「H2O」です。
しかし、それは人間によって多量に使用され、処理され、排出されてきた結果、地球には純粋な水が少なくなってきたのです。
もともと、人間は川の近くに住んでおり、水をくむのが大変だから住む地域に上水道を整備しました。
しかし、そこで排水に尿と便や使用済みの排水も流れていたため、疫病が大流行しました。
だから、上水と分けて、下水を作って行き帰りを区別したのです。
昔はボットン便所なんかで、上水とは別の外部で貯めて、それを肥料として再利用、分解していました。
しかし、その量と不便さ、衛生的な問題から、下水道を作って、川や海に流していましたが、そこに住む魚や植物に影響が出るため、下水処理施設ができました。
現在では、状雨水を下水で流して、それを再生処理する下水処理再生施設もできてきました。
これによって、水を再利用してまた上水で使うのですね。
◎ミネラルウォーターの普及
上下水道の設備だけが増えて、人口が減少してくるとどうなるのか?
そうすると、一人一人の負担が増加していくのです。
つまり、各家庭の水道代の基本料金が値上がりします。
これからの時代では、水道の民営化もささやかれていますが、水処理施設は与えられたものではなく、「一人ひとりが自分で何とかしないといけない」のです。
そんな中で、ここ数十年で一気に増えてきたのが、「ミネラルウォーター」と「ウォーターサーバー」と「浄水器」ですね。
ミネラルウォーターは自然界の水を処理なしに封止して、持ち運べるようにしたもの。
ウォーターサーバーはそれを大容量にして、定置式、交換式にしたものです。
そして、浄水器は水道の塩素を除去処理機能を取り付けたものですね。
昔の田舎の水道水は、それほど塩素処理されていなかったため、生でも飲めたのですが、今の都市部では世界一の塩素濃度となっているため飲むことは難しいです。
そこで登場して普及してきたのがこの3つ。
我が家もかなりあやかっています。
これからの時代はまずますこのような水設備が増えて必須になってくるでしょうね。
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