陸上トラックのシンダー&アンツーカー&タータンにおけるスピード化の歴史
2019年11月19日
陸上競技場のトラックと言えば、一昔前はオレンジ色の鮮やかな「タータン」
と言われる合成ゴム製の素材でした。
オリンピックでは以前から使われ、日本国内の陸上競技場もほとんどがこのタータンでした。
※2025年2月更新
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最近ではポリウレタン製になったり、眼の刺激や鎮静も考えて青の素材も使われるようになりました。
僕が学生の頃でも、やっぱり土の上で走るのと、トラックで走るのとではタイムが少し向上しました☆
50mを土でいくら頑張って走っても6.8秒が最高でしたが、トラックでは6.4秒が出たことがあります。
シューズの進化もありますが、トラックの素材はもちろん、人類のスピードやタイムへの追及の上で進化してきました。
◎トラックの素材の歴史
現在の主流のモノは、1968年のメキシコオリンピックから全天候型の(雨でも水はけの良い)のレンガ色の合成ゴムが使用されて、その後はポリウレタン製となっています。
「タータン」と言うのは、アメリカの素材会社の商品名であって、当時主流で使われていました。
しかし、今は使われていないにも関わらず、その名残りで陸上トラックのことを、「タータン」と呼ぶことが多いです。
タータンの素材は摩耗や劣化が激しく、経年的に長く持ちませんでした。
ポリウレタン製のシンダー
そこで登場したのが、現在のポリウレタン製の耐久性が高い素材です。
近代オリンピックでは土の上で行われていました。
その後、陸上競技場として使用はじめられたのが「シンダー舗装」です。
一番底は砂を敷き詰めて、その上に浸水性を改善するために火山砂利や石炭燃殻を乗せ、一番表層面にはシンダー土またはクレイ土と呼ばれる土で固めていました。
1900年中盤オリンピックでアンツーカが主流
その後、1928年に「アンツーカ舗装」が始まり、1968年まで長らく続きます。
東京オリンピックの陸上競技場やテニスの全仏オープンなどで使用される赤褐色の土が特徴的です。
芝生やそれまでの土では水はけが悪く、レンガを粉砕した混合土が使用されるようになりました。
東京オリンピック100mでは10.0秒の世界新記録が更新され、9秒台への夢が広がりました。
土→シンダー→アンツーカ→タータン
と言う流れですね。
◎現在のトラックにおける主流の素材
そしてついに、世界初のウレタン舗装材として、米国3M社製の「タータン」が1968年メキシコ五輪で採用されます。
このメキシコオリンピックの100mでは、9.95秒と言う、世界で初めて10秒の壁を破ることに貢献しました。
3M制のタータンが1900年代後半は主流
選手やスポーツ学やシューズの進化もあったでしょうが、間違いなくトラックの素材の進化も一役を担っていたのではないかと思います。
その後はタータンではなくなりますが、衝撃吸収やスパイクとの相性、表面処理など様々な改良が加えられ、現在のトラックとなっています。
今ではこのトラックの進化もあって様々なトラック競技で世界記録が更新されましたね。
今後もマラソンも含めて、ますますの陸上競技の発展が楽しみです♪
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