【大井川マラソンの裏方の仕事で感じたこと】
2023年10月30日マラソンは素晴らしいスポーツなんだと改めて感じた☆
前日23時に静岡県の島田市のホテルにチェックイン
早朝5時過ぎに出発で17時過ぎに解散という長い時間やったけど色々と考えることが多かったマラソン大会!
早朝5時過ぎに出発で17時過ぎに解散という長い時間やったけど色々と考えることが多かったマラソン大会!
この大会は15回目で歴史ある大会で島田市も大会も知らなかったけど、地元ではかなり人気。
島田市は場所的には浜松と静岡市の間くらいで菊川市と藤枝市の間。途中の電車では磐田、袋井、掛川などサッカー(シュート)では有名な地域もあって興奮。静岡はいつも通過する県で、嬬恋に一度行ったくらいの県。
大井川と言うのは難関の関所や宿場としても歴史的に有名で、日本一長い木造の橋などもある。そして、何よりも今はトーマス電車の走る大井川鉄道で有名
現地に行ってみると河川敷は淀川よりも広く、色んなスポーツ施設や芝生広場にランニングコースとしても人気の広大な敷地で低山の間に挟まれた自然豊かな地域だった
そこで行われるマラソン大会は受付やスタート、ゴールをその河川敷付近に分布しており、アクセスも比較的良くて、地元のおもてなしを存分に味わえる雰囲気。
スタートから数キロは島田駅周辺の中心地を少し走り、河川敷に出てから河口付近までの往復にゴール前を通過して上流に少し往復してゴールの42キロ。
スタート地点で業務をしていたが、いろんな業者が早朝から集まり、設営をしていく様は今まで走ってきたマラソン大会では感じられなかった様子。まさにプロですね!
静岡では有名な芸人のケチャップさんが大会のスタートを盛り上げる。他にもいろんな関係者や市長にゲストには瀬古さんや千葉さんも♪
朝7時くらいになるとスタート前にもランナーの方々が集まりだし、地元の近所の住民も顔を出してきて認知された根付いた大会なんだと分かる。
スタート1時間前にはAブロックの選手達がゲートの前に集まり出し、ケチャップさんのMCや半にはセレモニーも始まり、取材陣もたくさんいて盛り上がってきます。
スタートを間近で見て、駆け抜けていく人を全員応援できました。中にはスタート制限20分を超えてから、スタートゲートと計測マットも撤収したあとに遅れて走ってくるランナーも。
計測はできないと伝えたけど、走って行かれました。
マラソンは誰でも、ひとりでもお金もかけずに出来るけど、大会は会場やコースを設営し、交通制限や警備があってランナーが安全に走れ、公式の計測があって記録に残る。そのため、経費が掛かりエントリー代が高くなるのは必然ですね。
ゴール会場に到着し、10時15分に10キロのスタートを見送り、ゴールを見届ける。
速い人は当然30分ちょいくらいだけど、1時間半を超えても必死で走ってゴールをなんとか駆け抜け、ぶっ倒れる選手もいる。たった10キロの距離かと走ってる人は思うけれども、初めての人には10キロは歩くのも当然しんどいし、走るなんて人生においてもかなりの労力だ。そんな人たちのゴール前の必死な顔と達成感の安堵感や喜びを間近で見て感激を受けた。
10キロのランナーの走りに混じって11時20分過ぎにフルマラソンのトップ選手たちが来た!
この大会は割とレベルも高く、サブ2.5の人もサブスリーの人数も多く、走る姿やフォーム、身体付きがカッコ良く眩しく見えた
60代でサブエガのランナーも!
女性ランナーのトップがサブスリー目指して駆け抜けて来た!結果的に16秒足りなかったけど、その女性自身は出し切った感じですがすがしく笑顔だった
マラソンは記録との戦いだけど、自分自身の戦いでもあり、タイムにかける想いとタイム以外の意味も奥深くにあったりする。
それを感じたのはMCケチャップさんの言葉。
「ここまでよく走り抜いた!自分に勝ったんだよ〜みんなカッコイイよ!キラキラしてるよ」
「4時間も走り続けたんだ〜凄いよ、なかなかできることじゃない!」
「今日走ったのは5時間かもしれないけど、これまで走った時間はもっと凄いだろー、そうだろ〜なぁ」
ただ、4時間を超えた時にも「自分との戦いに勝ったんだよ〜!」って叫んでたけど、サブフォーを狙ってた人たちにとっては、ペースが落ちて4時間を超えてしまってなんとかゴールしたので、自分に勝ったとは言えない人もいるのではと思った笑
4時間を切る人たちは、もちろん記録との勝負をしている人は多いでしょう。
でも、マラソン大会に出るほとんどの人が記録との戦いうんぬんではない。42.195キロを自分の身体一つで走り切ることが目標なんだ。だから歩いたっていい、途中で辞めなければ。1分1秒を競ってるわけではない。
でも、そんな人たちすべてのランナーを含めてゴールを超えれば公式の記録が残る。このマラソン大会を完走したという記録が欲しいのだ。そのために必要な準備と機材と人と僕達の仕事がある。
大井川マラソンは地方大会にも珍しい制限時間7時間の大会。朝9時スタートで、ネットタイムで含めると16時20分までもある。僕らの仕事も長く、ゴール前には10時過ぎに到着したが、そこから全てのランナーのゴールを見届け6時間もいた。
6時間も超えてくると、もうボロボロのランナーばかりです。
走り方も基本ができてなくて、足も上がってないし、多分練習もあんまり走ってきてなかったんだろう。仕方ない、だからこのタイムなんだけど。
この大会に出る経緯は色々あるでしょう。でもそれを決めたからにはなんとしても完走したい。タイムではないんだ。
逆に42キロを7時間もかけてゴールを目指すのは尊敬に値する。どこからそんなに続ける気持ちが生まれるのか?3時間半の倍もかかるのに。諦めない気持ち。しかも、最後のグラウンドに入るとほとんどの人がゴールゲートを超えるまでは必死に走り切る!そして、ぶっ倒れる。
なんのために?走ってるのか?
それはそれぞれひとりひとり、本人にしか分からない。
先日ニュースで、フルマラソンの完走証を提出すると内定を優遇できる企業の特集をやっていた。
フルマラソンにまず挑戦するという気持ち、キッカケ。
そして、完走するまでの準備、プロセス。
さらには最後まで絶対諦めないという、忍耐根性。
それを可能にする基礎的体力。
普通の一般人には練習もしてないのにフルマラソンの完走はほぼ不可能だ。フルマラソンを完走してるだけでもうそれは立派な認められた人材であるということ
「マラソンは人生と似ている」
本当にそうかもしれない。
何はともあれ、マラソンとは実は古代からあるが、その距離自体が絶妙な距離で(エネルギー理論的にも)、その大会自体も各都市や地方に合った根付いた地域活性化や特色があって本当に素晴らしいスポーツなんだなと改めて感じた1日でした
一緒に仕事した人に「こういうの見たらマラソン走りたくなるでしょ」と言われたが、
でも、僕はマラソンはまた走りたいとは思わない(笑)
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