飲み会でアルコールに酔わない栄養素と肝臓対策
2018年12月14日春なので歓送迎会も多く、桜の季節にはパーティーで飲んで、4月5月は親戚や地元の仲間と飲んでと、これからお酒を飲む機会が続きますよね。
普段より飲み過ぎな日々が続いている人が、結構多いのではないかと思います。
年度末は緊張の糸が張り詰めているので何とかキープは出来たけど、年度明けのフッと気が抜けた時にバタンキューってことがよくあるかと思います。
さらには年度末は大詰めで仕事も家庭も忙しくなるので、
昼は仕事、夜は飲み会で大変です。
そんな年度末、新年度を乗り越えるための、酔い過ぎない、潰れない、記憶を無くさないための、気を付けるべき秘訣を書いていきたいと思います。
◎なぜアルコールで酔っぱらうのか
アルコールとは一般的にエタノール(CH3CH2OH)のことです。
アルコールは胃と小腸で吸収されて血液に循環していきます。
そして、肝臓に運ばれて分解酵素によって、いったんアセトアルデヒドになります。
さらに「アセトアルデヒド脱水素酵素」によって酢酸となり、これが血液を巡って、次第に水と二酸化炭素に分解されて、尿や呼気や汗から外に排出されます。
このアセトアルデヒドと分解し切れなかったエタノールが全身を巡ると悪影響を及ぼすのです。
血液に高濃度で循環するとだる重くなり、脳へ行くとその機能をマヒさせます。
そのせいで集中力、抑止力、判断力などが低して、本能が開放的になり気持ちよくなります。
しかし、飲み過ぎると血中濃度が高くなると筋肉障害や、脳の中枢神経までマヒするとその指令が出来なくなり、眠たくなって横になったり、ろれつが回らなくてフラフラになったり、倒れたりしてしまいます。
ちなみに、酔っぱらったら翌日覚えていない!と言うのは、脳の記憶機能がマヒして短期記憶を残せないから、その時は意識があっても、いったん寝ると思い出せないのです。
しかし、そんな状態でも家に帰れるのは、それは生きるための長期記憶として大事に脳に置いてあるためそれを何とか使って、家までたどり着いているのです
◎お酒が強い人、弱い人
飲み続けていても平気な人と、少量飲んだだけで赤くなり寝てしまう人もいるのはなぜでしょうか?
それは途中に出来るアセトアルデヒドを分解できないせいです。
これは身体にとって毒性が強いため、炎症を起こして赤くなったり、思考や脳の指令を妨げたりします。
このアセトアルデヒドと分解し切れなかったエタノールが全身を巡ると悪影響を及ぼすのです。
血液に高濃度で循環するとだる重くなり、脳へ行くとその機能をマヒさせます。
そのせいで集中力、抑止力、判断力などが低して、本能が開放的になり気持ちよくなります。
アセトアルデヒドを分解する「アセトアルデヒド脱水素酵素」の量や効果が人によって差があるため、お酒が強い弱いに差が出るのですね。
◎飲めば飲むほど強くなるは危険
「お酒があまり飲めないなら、飲めば飲むほど強くなるからどんどん飲め!」
は本当に危険なことです。
飲めば飲むほどお酒が強くなることは事実あります。
しかし、それは不可抗力の機能を無理に使っているのです。
通常の酵素ではアルコールを処理できなくなってきたら、MEOS(ミクロゾームエタノール酸化系)と言う別の処理方法も使います。
アルコールの処理能力を超えて、かなり無理をさせている分解過程なので、アルコールを分解する時に有害な物質を出してしまいます。
それが活性酸素です。
この活性酸素が出てくれば、肝障害を引き起こす可能性が高まってしまいます。
だから、無理して働かせる機能を育ててはいけないのです。
経験があるかと思いますが、この機能はいったんお酒の量が減ればすぐに使えなくなってしまいます。
普段お酒を飲まない人がたまにお酒を飲む気概があると酔いやすいのはこのためでもあります。
以上のことから、酔い過ぎないためには、血中アルコール濃度を高めないことと、肝臓の機能を高めることです。それをこれより、説明していきます。
◎ウコンやヘパリーゼに頼らない
まず、これが大切です。忘年会が続くからと、二日酔いにならないように、
ウコンサプリやペパリーゼを飲む人も結構多いと思われます。
この二つには要注意です。
なぜかというと、ウコンサプリを使うと、その時は酔いにくくなったとしても、後々、肝機能障害になるリスクが上がることが最近分かっているからです。
更には、ウコンやヘパリーゼを外部から取ったといって、瞬時に肝機能が向上すると言うデータは皆無だと思います。デマカシやマヤです。
過去の様々なサプリメント副作用調査において、ぶっちぎり一番なのが、なんと!
ウコンによる肝機能障害です。
日本における全サプリ副作用の4分の1を占めるという調査結果もあるほどなんです。
ペパリーゼに関しては、主成分の肝臓水解分は、容量不足でほとんど効果がないと言われています。
さらにはここにも入っている副成分のウコンや添加物が体に悪いとされています。
というわけで、ウコンサプリやペパリーゼは飲み過ぎないように気をつけることをお勧めします。
◎肝機能を高める栄養素
肝臓にいい天然の食べ物としてはシジミや生姜や大豆製品が有名ですよね。
シジミはさすがに、居酒屋でもメニューはないしどこでも簡単に取りにくいので、飲み替えの前に朝に家で飲むのがいいですね。
シジミの肝機能を高めるのは今では有名なオルニチンですが、これはアルコールを分解する時に副生成物として発生する毒素のアンモニアを分解してくれます。
オルニチンはシジミなどの貝類だけではなく、マグロやヒラメなどの魚類、ブナシメジやエノキなどのきのこ類、そしてチーズにも含まれています。
だから、飲み会でもこれらの食材を優先的に取るのもいいですよね。
ビタミンB6とB12や亜鉛やタウリンも肝臓の機能を高めるアミノ酸を代謝を促進する補酵素として大切です。
魚介類(サンマ、イワシ、タコ、イカなど)、肉類(特にレバー)、貝類(カキ、アサリなど)、卵、チーズ、などの動物系に多く含まれています。
◎糖質や脂質の代謝高める栄養素
飲み会と言えば、当然、「脂肪と糖」この組み合わせが最高にうまい食材が多いですよね。
アルコールと脂肪と糖、これら全てを胃や腸で吸収し、血液中に流れ、それを肝臓やすい臓で代謝する。
これにはものすごく身体は負担となり、脂肪と糖の代謝を優先とするため、アルコールの分解まで手が回らなくなってしまいます。
だから、脂肪と糖の食べ物をなるべく抑えるのと、その代謝を上げるものをセットで食べるのがいいですね。
これはいつもエネルギー論や糖質の話で言っている、ビタミンB群、クエン酸、鉄、亜鉛などです。
これらは豚肉、鶏肉、卵、レバー、ナッツ類に多く含まれます。
クエン酸は当然酸っぱいモノの柑橘系や梅干しなどです。
このように書いていると、飲み会で何を食べればいいかよく見えてきましたよね。
また、バーやスナックなどに、ナッツ類にビーフジャーキーやチーズ、野菜スティックなどが多いのも納得です。
◎意外とアミノ酸が大切
アルコール分解の酵素の主成分はアミノ酸です。
このアミノ酸が無ければ、酵素を十分に作れません。
アミノ酸の材料はタンパク質なので、豊富に含まれている肉や魚、そして大豆製品が良いのですね。
そのため、枝豆や刺身などは最初のあてに欠かせないのです。
他には最近で言われているのが、アラニン、グルタミンなどのアミノ酸などが豊富に含まれているトマトがアルコール分解酵素の活性を高めるとのことです。
あと、当然こういう食べ物をお酒を飲みだす前にある程度食べておくことが大切です。
アルコールは20%は食べ物と一緒に胃で、80%は小腸で吸収されます。
だから、ある程度の固形の食べ物があると、まず初めに胃でゆっくり吸収してから小腸に流れます。
しかし、空腹で一気に飲むと胃での吸収がスルーされて、一気に小腸で吸収されてしまいます。
だから、すきっ腹でアルコールは酔いが速く回るのですね。
ちなみに、この考えではお酒を飲む前に、牛乳やヨーグルトで胃の粘膜を覆うっていうのはただの何の根拠もない迷信だってことが分かりますね(笑)
◎血中アルコール濃度を意識
結局は身体にあるアルコールの濃度が重要です。
血中アルコール濃度=
酒のアルコール濃度×飲酒量÷酵素能力÷水分飲量÷時間
要は度数の高さと総飲酒量で摂取アルコール量が決まります。
当然これが高ければ高いほど酔います。
そして、それを割る因子は、分解する能力と水分を飲む分量と時間です。
この数値が大きいほど、アルコール濃度は低下していきます。
つまり、濃度が高いか、飲む量が多くて、水分を取らず短時間で飲んだ場合に飲み潰れやすいです。
よく、ちゃんぽんすると酔いやすいと言いますが、これは度数が変わり、飲んだアルコール量を把握できなくなるのと、飲み口が変わって飲み過ぎてしまうからです。
よく分かっていると思いますが、人によって限度があり、それを超えると潰れると言う単純なことです。
逆に言えば、酒量を抑え、水を飲み時間を掛ければそこまで酔いません。
あと、水を飲み過ぎると、塩分やミネラル分の濃度が薄まるのでその補給も大切です。
そして、トイレに行って分解した水分をキッチリと排尿することも大切です。
そんなこと言ったって、いちいちそんなこと考えたら気を使うから、好きなように飲んで好きなように食べたいんじゃ!
って、言う人もいますけど、毎回潰れてる人は人に迷惑かけてるし、自分にもダメージがあるはずなんで、ちゃんと考えた方がいいかもしれませんね。
これからの歓送迎会、お花見シーズンで飲む量と食べるものや水を飲むことを心掛けて、健康に愉快な程度で嗜むことを心掛けましょう♪
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