鉄Feは運動エネルギーを生む酸素の利用に必要なミネラル栄養素
2020年01月23日ミネラルと言えば、いろんな栄養素がありますが、
その中でも「鉄」はとても重要な元素です。
地球上や建造物に身の回りのモノ、そして人体にも、
様々な場所に存在する重要な物質です。
特に人間が考え、身体を動かすには必須の元素となっています。
そして、僕の名前にもあるので愛着がわきます♪
◎鉄の化学的性質
鉄は元素記号で「Fe」、
ラテン語で「ferrum」、
英語で「iron」と言い、
日本語と元素と英語がすべて異なるのでややこしいですね。
ちなみに「iron」はアイロンと読み、語源は固いという意味で、あの服のしわを伸ばすアイロンの由来となっています。
※参照Wikipedia
鉄は原子番号26番目で遷移元素であり、金属元素です。
電子配置としては3価と2価(Fe3+、Fe2+)となりやすく、
酸化数は+6から-2まで様々あって両性酸化物を取ります。
同位体も、54Feから60Feまであり、化合物も様々な形と種類が多いため、
鉄は色々な形となって変化します。
◎鉄の用途
鉄は上記のことからも、安価で入手しやすいことからも重宝されてきました。
鉄単体ではイオン化傾向高いため酸化、錆びやすいので、
他の元素と混ぜることで利用されることが多くなっています。
鉄に炭素とクロム、ニッケルの合金はステンレス鋼といい、強度があっても軽くて錆びにくく、安価であるため様々な建造物で利用されています。
地球上には酸化鉄が含まれた鉄鉱石として多く存在しており、これを還元して製鉄します。
◎鉄の生体内の働き
鉄は鉱石から雨となり台地や川、そして海に鉄イオンとして溶け出します。
それを吸収して成長する植物や動物、そして魚は多くの鉄分を蓄えています。
だから、牛や鳥のレバー、ほうれん草やブロッコリー、そして貝類や海草類、魚に多く含まれています。
人間はこれらを間接的に食べることで鉄のミネラル源を得ています。
血液中には4つの鉄イオンを含有したヘモグロビンが酸素を運搬しています。
なので、鉄が少ないと酸素を効率よく運搬できないため、運動や考えることが上手く回らなくなります。
そして、その鉄をイオンとして大量に貯蔵(一分子で4500個ほど)できるのが、フェリチンと言うたんぱく質です。
だから、鉄分を取るだけではなく、タンパク質と一緒に取るのが重要なんですね。
そして、鉄は上記にも書いたように、様々な形をとるため、それによって吸収も変わってきます。
動物性のヘモグロビン由来はヘム鉄と呼ばれ吸収率が高くなっています。
植物性の非ヘム鉄は吸収率が落ちますが、ビタミンCが鉄のイオン性を変えて吸収率がアップします。
◎鉄が不足すると出る影響
鉄分が不足すると、身体中に酸素がいきわたりにくくなるために、貧血症状が起こります。
このことはランナーにとっても、酸素運搬量と関係が密接であり、必要不可欠なミネラルであります。
また、鉄とタンパク質不足は考える力を失うため、鬱症状の原因としても上げられています。
これらを解決するためには、充分な鉄とタンパク質を取る必要があるのですね。
ちなみに、ストレスと糖質を代謝するのに、大量のビタミンCと鉄を消費してしまいます。
そのため、体調不良や精神疾患の症状が出やすくなるのです。
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