fbpx

鉄平塾~トレイルランニング走り方教室と健康法の学びブログ

〜運動と健康の理論的な研究~

鉄平塾~トレイルランニング走り方教室と健康法の学びブログ
Pocket

脂質だけでは体脂肪にならず太らなく、脂質は必要なエネルギー源

2018年11月06日
Pocket

 
一昔前のメディアや医療界の
偏った情報のせいか、
 
「脂質=脂肪=油=高カロリー=太る=悪」
 
と言う構図が出来上がっています。
 
 
そういうイメージが根強く残っている人も多いと思います。
 
しかし、無糖のバターやマヨネーズだけを食べただけでは太らないのです。
それと一緒に炭水化物を食べるから太るのですね。
 
そして、本当に悪いのは人工加工された一部の脂質(油)であって、脂質は身体のエネルギー源や構成成分として必要不可欠な栄養素です。
 
 

◎脂質の栄養素の重要性

 
炭水化物、タンパク質、脂質は三大栄養素として、日本国 厚生労働省指定されているくらい、重要な栄養素です。
 
人間の構成成分はおよそ平均的に、水分が60%、脂質20%タンパク質が15%、ミネラルが4%、炭水化物はわずか1%
(このバランスは男女、年齢、個人差あり)
構成成分から考えると、炭水化物より脂質の方が大切で取らなければならない栄養素なんですね。
 
 
脂質」は一般的には、生物由来の水に溶けず、有機溶媒に溶ける長鎖脂肪酸と炭化水素鎖を持った分子の総称です
 
基本的にドロドロしてて、固体になる温度が低くて柔らかい物質ですね。
 
 
 
エネルギー源としては炭水化物は1gで4kcalですが、脂質は1g9kcalと高カロリーです。
 
炭水化物は分解が速くてすぐエネルギーになりますが、脂質は分解しにくくエネルギーになるまで時間が掛かります。
 
そのため、この2つの理由から脂質よりも炭水化物を、一般的には推奨しているのです。
 
 
しかし、逆に考えれば、少なくてもエネルギーが多く得られるため効率が良く、長持ちするので、燃費が非常に良いのです。
 
炭水化物は燃費が悪いイメージですね。
 
食べても食べても疲れたり、エネルギー切れになりやすい人は、炭水化物(糖質)に頼っており、燃費が悪いのです。
 
 
 
そして、脂質はタンパク質と同様に身体を構成する栄養素として非常に重要な物質です。
 
細胞壁や核膜など、臓器や肌などを保護する膜として存在していたり、ホルモンや免疫細胞の構成要素でもあります。
 
また、脂溶性ビタミンの吸収を促進したり、血液中の運搬役としても働いています。
 
そのため、ダイエットとしてカロリー制限する中で、脂質まで極端に制限してしまうと、エネルギー切れになったり、肌荒れ体調不良になりやすくなるのはそのためです。
 
 
 

◎脂質の分類分け

 
 
脂質と言っても、固形や液体や植物性や動物性と様々な種類があり、見分けが難しいです。
 
脂質」は水酸基(-OH)のあるアルコール(グリセリン)とカルボン酸(-COOH(カルボキシル基))のある脂肪酸が、エステル結合(R-COO-R’)している化合物の総称です。
 
この脂肪酸の連鎖している炭素の数が8~12の場合を中鎖脂肪酸、いわゆる「MCTオイルと言われています。
それ以下が短鎖脂肪酸で、それ以上が長鎖脂肪酸で、分解のしやすさに効いてきます。
 
 
炭素結合が単結合のものを「飽和脂肪酸」  
酸化されにくく吸収しやすい脂質栄養素です。
 
主に動物性の室温で固形の油脂。
ココナッツ油やヤシ油の熱帯系の植物性油脂にも含まれます。
 
 
二重結合が含むものを「不飽和脂肪酸」  
酸化されやすく劣化しやすい脂質です。
 
その中でも炭素結合の末端から3つ目の炭素が二重結合したものを「n-3 系脂肪酸」
いわゆる「オメガ3」と言われます。
亜麻仁油やエゴマ油に豊富に含まれています。
 
αリノレン酸や魚に含まれるEPADHAなどがあり、食品から取る必要のある必須脂肪酸の一種と言われています。
 
 
一方、炭素結合の末端から6つ目の炭素が二重結合したものを「n-6 系脂肪酸」
いわゆる「オメガ6」と言われます。
 
その中の1つである「リノール酸はαリノレン酸の異性化体であり、食品から取る必要のある必須脂肪酸の一種です。
植物性の中でもベニバナ油、コーン油、大豆油に多く含まれています。
 
 
もう一つの必須脂肪酸である「アラキドン酸もオメガ6の不飽和脂肪酸であり、動物性の油脂に含まれています。
 
 
 

◎トランス脂肪酸とは

 
炭素の二重結合を含む不飽和脂肪酸には、天然の脂質はほとんどがシス型の二重結合であります。
 
シス型と言うのは、炭素の二重結合「>C=C<」の同じ側に炭素結合鎖が付いて、折れ曲がった構造をしています。
※出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
これでは酸化して油が劣化しやすいため、人工的に水素添加して「トランス型」にしたのがトランス脂肪酸です。
 
 
このトランス型はシス型とは逆で、炭素の二重結合の逆向き側(互い違い)に炭素結合鎖が付いており、直線的になっています。
 
こうなると酸化しにくくて劣化しにくいため、保存性が効くので重宝されています。
 
 
こうして人工的に作られたトランス脂肪酸が、マーガリンショートニングなどであり、パンやお菓子やスイーツに多量に含まれています。
 
マーガリンとバターは似て非なるものです。
全然違います。
 
 
ちなみにマクドナルドで昔、働いていましたが、油ものに使う油は、常温で固形の真っ白なショートニングでした。
 
トランス脂肪酸は心臓病や動脈硬化など血管系の病気になりやすいと言われています。
 
 
どのようなメカニズムで根拠があるかはっきりとわかっていません。しかし、自然から反して、人工的なものはやはり身体の摂取にはよくないと思います。
 
ちなみにサラダ油はヘルシーで健康的なイメージがありますが、これも人工的に植物油脂を精製して劣化しにくくした人工油です。
 
 

◎まとめ 

 
これまで書いたように、取るべき必要な良い油と、取ってはいけない悪い油があることが分かりましたね。
 
脂質にはまだまだ奥が深いものがあり、MCTオイルについてのエネルギー効率の話や、コレステロールの世の中の勘違いなどは、またまとめて書きたいと思います。

スポンサーリンク

にほんブログ村 健康ブログ 健康法へ にほんブログ村

Pocket


コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください