速読の効果と方法(情報を短時間で大量に処理する能力の向上)
2019年08月31日速読の効果と方法
(情報を短時間で大量に処理する能力の向上)
世の中にはいろんな速読術や速読トレーニングがあるが、速読できると何が良いのか?
それは「情報処理能力が向上する」=「大量の情報を得られる」
世の中にはその情報と言うのは大量に存在するが、それを素早くさっと読み込み、取捨選択して大事なものだけを吸収、記憶することが情報処理の近道です。
頭が良い、悪いではなく、一般的に「賢い」と言われるのはこの能力に長けており、やはりこのような人たちは本や紙やネット上の文章を読み込むのも早いのです。
TOEICやセンター試験のように、限られた時間で長文を読み回答していく能力も、「速読」と「処理能力」は欠かせません。
これらで高得点を取る人も、必ずと言ってその能力は高いものです。
◎速読の能力はどう活かされる?
速読の能力は、僕たちの日常的な業務を行うにも役立ちます。例えば、学習の効率を高めたり、生活に時間とゆとりが生まれます。
人間が持っている五感機能のうち約 80%は視覚情報です。
情報収集 の 8割は「目」から入ってくるため、視覚機能に刺激を加えて鍛えることで、その能力は向上します。
「整理」 「認知」 「記憶」などを脳で情報の「伝達」 「統合」を行います つまり、 「見る」ことが脳内を通て行われています。
「学習能力=知識量(処理速度×時間)×処理速度」
つまり、吸収するスピードが速いほど、また吸収するために撮る時間が長いほど、人の知識量は向上します。
それは記憶力によってだんだん低下しますが。
そして、その知識量があればあるほど、さらに学習する処理が速ければ、それがその人の持つ学習能力となるのです。
つまり、「処理速度の二乗」となるので、経験と蓄積による畳み込み積分ですね。
訓練はまず文字を「見る」能力を高めることから初めていきます。
◎速読を鍛える方法
速読の修得には、読むことよりも、まず「見る」能力が要求されます。
トレーニングは高速で流れる文字を繰り返して「見る」ことで眼をその速さに慣れさせることが大切です。
高速で文字を見ることにより、「ゆとり」を生じさせるのです。
見る能力の向上により、高速で移動する文字に対しても充分にゆとりをもてることが出来まため、速く読むことが出来るのです。
速読のトレーニングはそれ自体、単純な繰り返しを行うことが必要とされます。
その単純な訓練を続けていくことができれば読書速度は向上します。
文字を一字一字読み取ろうとせずに、リラックスして「見る」訓練をまず継続していきます。
◎速読と記憶はわけて考える
速読することと記憶することとは、脳の回路の使い方が基本的に異なります。
そのため、速読することと記憶することを同時に行うことは、相反する半比例となります。
つまり、どちらかを向上させればどちらかが低下するのです。
しかし、その底上げを行うことがこの速読のトレーニングの目的です。
速読法の修得では、まず速読する技術だけを切り離して覚え、速読法をマスタ-した後で、改めて記憶する作業と結合します。
◎速読とはブロック読み
「ブロック読み」とは、文章を文字のかたまり(ブロック)状態で読んでいく読み方です。
「なぞり読み」が文章を端から順番に数文字ずつ読んでいくのに対して、格段に多くの数十文字という「塊り」で、意味を面的に把握して読み進む読み方です。
ブロック読みでは、ブロック全体に含まれいる文章の意味をいっぺんに読み取って理解するので、読み取るまでの時間が非常に短く、「なぞり読み」と比較して短時間で文書を読み取ることが出来ます。
広範囲で読むため、文章の下から上、右から左への折り返しの距離も短くなるので、眼球をそれほど動かさなくても読めるし、疲労も少なくなります。
一般論として、年齢が低い方が、習得にかかる時間が短い傾向があります。
人は生まれた時は右脳的であり、年齢を重ねるにつれ左脳的傾向が強くなります。
また、文字を習い、音読した時間が短いほど、視読に変えやすいと言えます。
ただ、大人になると、年齢差よりも、これまで頭をどう使ってきたかによることが多いようです。
◎音読ではなく視読で脳を鍛える
速読のトレーニングをすると、速読はもちろんのこと、聞き取る、話す、書く、キーボード入力のスピードも速くなります。
速読はななめ読み(いわゆる飛ばし読み)ではなく、「ブロック読み」10文字ほどを「塊り」で見ながら理解して読む読み方が「視読」です。
文字を読むのではなく、目で見る方法です。
文字を読んでしまうと頭の中で音読してしまします。音読の習慣は長年の習慣ですから、簡単に抜け出すことはできません。
音読から抜け出すためには、視読に切り替える必要があります。
高速で文字を追うことで、スピ-ドに対する順応が起きて、文字を読み取る速度が向上するのです。
また、視読に切り替えることによって、声帯を動かさないので、自然に声帯を使わない習慣が身に付きます。
左脳は直列思考(直感的、言語)、右脳は並列思考(想像的、創造)です。識幅を広げる訓練を継続していけば、右脳と左脳の間に「整行回路」ができます。
整行回路ができれば、文章を速く読め、なおかつ理解しつつ読むことが出来るようになります。
速く見て、速く読んで、右脳を活性化して文章の理解に結びつきます。
訓練を継続していけば脳の処理速度が上がっていきます。
右脳が活性化され、左脳と協力して速く読むことが出来るようになります。
右脳の働きは無意識的であり、繰り返しの訓練によって、脳に速読回路が出来れば、実感が得られるようになります。
人は一つのことに集中する力もありますが、複数のことを同時に処理する能力も備わっています。
左脳と右脳の能力を同時に並行して行えば最強の処理能力となるのです。
音読して人に伝えるようにゆっくり読めば分速200~300字程度です。
通常の読書は平均的に分速500~600字で、ある程度早い速読では分速1000字くらいになります。
しかし、分速2,000字を超えたあたりで、
読み方を視読に変える意識で読書を行っていきます。
◎日常の視読トレーニング
速読の能力のトレーニングは日常生活の中でも出来ます。
それは、例えば部屋の中の壁と壁のポイントを決めて、眼筋を動かしていく方法です。
もしくは電車の中ですと、外の景色の遠いゆっくりな流れと、近くの早い流れを交互に見ていく、などの方法があります。
そして、あのイチロー選手も、昔から日々実践している、眼と脳のトレーニングに有効な方法があります。
それは、「すれ違う車のナンバープレートを読み取るトレーニング」です。
車が走るスピードはとても速いので、ナンバープレートの数字を読み取ると、
・眼を速く動かす
・脳に刺激を与える
の2つのトレーニングを同時に行うことができます。
横断歩道で安全確認する時に、人間の網膜に映る単純視野は、約180度前後の広がりがあるのですが、視読のトレーニングを続けていくと、その視野を広げることができるのです。
視野が広がると、左右の状況を首を振らなくても観察できるようになります。
また、道を歩きながら、特に人が多い交差点や地下道などで、常に左右の景色を観察しながら歩いてみましょう。
自分の歩いている道の周りにはどんな店やモノや文字があるのか、どんな人達が歩いているのか、どこから来てどのスピードでどこへ向かうのか。
たくさんの人の動きを流れで把握することで、視読だけではなく、脳の思考回路も鍛えられます。
さらには、雑誌や新聞、本を読む時に、情景が変わる屋外で読み、紙面だけに神経を集中し過ぎるのではなく、同時に外側の景色も視野に入れて、観察しながら読んで見ることも視野を広げます。
ただし、本やスマフォを見ながら歩いて、周りの視野が見えるからと言ってそれは危険なので、やってはいけません。
以上のように、いろんな方法で速読の力を付けることや脳の処理能力を鍛えることでも自分の能力の向上になります☆
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